何が違うの? 1981年に発表された元祖TC24はヘッドASSYで159万8000円 ‼︎ |1970年式 日産 スカイラインHT 2000GT Vol.5|6気筒の挑戦者たち 

元祖TC24-B1エンジンは1981年に発表。

       
【1970年式 日産 スカイラインHT 2000GT Vol.5】

 1981年に発表されたTC24-B1。ヘッドカバーのデザインをはじめとする外観は現在のTC24-B1Zにも受け継がれている。元祖TC24は、キャブレター仕様が前提となっており、キャブをできるだけ水平に装着するため、インマニはかなり下向きの角度となっている。新しいTC24-B1Zでは、インジェクション&ダイレクトイグニッションが基本。内部の構造もアップデートされている。

 1981年に池袋サンシャイン60でお披露目された元祖TC24-B1。当時はヘッドASSYで159万8000円、コンプリートエンジンは238万円という価格で発売された。1982年に田嶋伸博さん(モンスター田嶋)がS130Zに搭載し、アメリカのネバタ州で開催されたSCCAプロラリーに参戦し、クラス3位を獲得している。このTC24-B1は、当時としてはあまりに高額だったため、ほんのごく一部の恵まれたユーザーの手に渡ったのみ。ほとんど目にすることもなく、幻のエンジンとなってしまった。





Vol.6に続く

ヘッドカバーのデザインをはじめとする外観は現在のTC24-B1Zにも受け継がれている、1981年に発表されたTC24-B1など【写真3枚】

1970年式 日産スカイライン HT 2000GT(KGC10)
SPECIFICATIONS
●エクステリア:ボディフルレストア/プロテック製フロントスポイラー&オーバーフェンダー/Rファクトリー製リアスポイラー/HIDヘッドライト
●エンジン:TC24-B1Z L28型改3.2L、MoteC M84インジェクション仕様
●冷却系:アルミ3層ラジエーター、オイルクーラー
●駆動系:MOREDRIVEオフセットカーボンツインクラッチ、OS3速クロス(71C)、R200ニスモLSD(ファイナル4.1)
●足回り:F:車高調、R:8段調整式ダンパー+車高調整式スプリング
●ブレーキ:F:R32タイプM用キャリパー&φ300mmローター、R:アルフィンドラム
●タイヤ:ブリヂストン・ポテンザ F:RE11 195/50R15、R:RE01 225/50R15
●ホイール:ロンシャンXR4 F:15×9J-25 R:15×10J-40
●内装:ダッツンコンペステアリング&バケットシート、レース用ワイドミラー
●その他:ATL50L安全タンク、ボッシュ製フューエルポンプ、サード製燃料レギュレーター

ENGINE SPEC.
●L28型改3.1L仕様
オリジナル形状アルゴンヘッド、L28型N42ブロック、ワイセコ製DatsunSpirit SPLピストン、オートサービス渡辺製I断面コンロッド、クロワーフルカウンタークランク、ニスモメタル、和光製75Sカムシャフト、φ46-38mmバルブ、イスキー製バルブスプリング、チタンバルブリテーナー
●吸排気系:TWM製φ50mmスロットル、1JZ型純正インジェクター、テクニカルサービスササキ製フルチタンSPLマフラー、和光製6-1タコ足、サブライブ製ドライカーボンインダクションボックス、HPIエアクリーナー
●点火系:MSD 7AL2、S130純正最終型対策品デスビ
●制御系:Motec M84

初出:Nostalgic SPEED 2015年 03月号 vol.006(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1970年式 日産 スカイラインHT 2000GT(全6記事)

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photo : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

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