Ottimo!「壊れてしまったら取り返しがつかない希少な部品だから」と自らパーツを運ぶ専門ショップとの出会い|1973年式 日産 フェアレディ 240ZG Vol.2

運転席はダッツンバケットシートに変更し、4点式シートベルトを装着。

【1973年式 日産 フェアレディ 240ZG Vol.2】

 オリジナルを重視し、モディファイよりも長く乗ることを主眼に置いて240ZGと付き合ってきた松永さん。

 ある時、経年劣化で割れてしまっていたダッシュボードを交換しようと、日産純正部品のストックを持っていた旧車専門ショップ「プリンスガレージかとり」代表の香取孝さんに連絡を取った。部品を宅配便で送ってくれと告げた松永さんに対し、「壊れてしまったら取り返しがつかない希少な部品だから」と言って千葉県香取市から松永さんのレストランのある神奈川県逗子市までクルマで持って来てくれた。それ以来、必要なパーツがあると香取さんに連絡するようになったという。

 一方、香取さんは松永さんのレストランで食べたイタリアンにすっかり魅せられてしまい、喜んで長い距離を走り、松永さんの作る料理に舌鼓を打っていた。リアウインドーをはじめ、エキマニ、マフラーなど香取さんからの供給パーツが増え、240ZGは松永さんの理想とする形に近づいていった。



 レストランは、その素晴らしい味が口コミで広がり、連日予約でいっぱい。そうなるとクルマに乗る機会はおろか、駐車場へ行く時間もない。そこでレストランを改装し、厨房から見える位置に240ZGを置こうと考えた。しかし問題はそのスペース。ただでさえ逗子という場所は道が細く、1戸あたりの土地も狭い。設計上どう頑張ってもクルマ1台を横付けするだけのスペースしかとれない。しかも、出し入れのことを考えたら切り返して収納することが不可能な大きさだった。

 そこで松永さんは、とあるシステムを考案した。

Vol.3に続く

240ZGのオーバーフェンダーとRSワタナベのホイールなど【写真9枚】

1973年式 日産フェアレディ240ZG(HS30H)主要諸元
●全長4305mm
●全幅1690mm
●全高1285mm
●ホイールベース2305mm
●トレッド前/後1355/1345mm
●最低地上高160mm
●室内長835mm
●室内幅1390mm
●室内高1070mm
●車両重量1010kg
●乗車定員2名
●登坂能力tanθ0.467
●最小回転半径4.8m
●エンジン型式L24型
●エンジン種類水冷直列6気筒SOHC
●総排気量2393cc
●ボア×ストローク83.0×73.7mm
●圧縮比8.8:1
●最高出力150ps/5600rpm
●最大トルク21.0kg-m/4800rpm
●変速比1速2.906/2速1.902/3速1.308/4速1.000/5速0.864/後退3.382
●最終減速比3.900
●燃料タンク容量60L
●ステアリング形式ラック&ピニオン式
●サスペンション前後とも独立懸架ストラット式コイルスプリング
●ブレーキ前/後ディスク式/リーディングトレーリング式
●タイヤ前後とも175HR14
●発売当時価格150万円

初出:ノスタルジックヒーロー 2013年10月号 Vol.159(記事中の内容は掲載当時のもの主とし、一部加筆したものです)

1973年式 日産 フェアレディ 240ZG記事一覧(全3記事)

関連記事:フェアレディZ記事一覧

photo : SATOSHI KAMIMURA/神村 聖

RECOMMENDED