7年連続のクラスチャンピオンに輝いたファイナルウェポン|1991年式 ホンダ シビック SiR・Ⅱ Vol.1|ハチマルレースモデルの超絶技巧

グループAカテゴリーの中で、排気量1.6L以下という最も小さいクラスがディビジョン3。シビックはここに参戦し、名勝負を繰り広げた。

       
【1991年式 ホンダ シビック SiR・Ⅱ Vol.1】
 
 1985年の開幕から1993年の最終戦まで繰り広げられた「シビックvsカローラ」の9年戦争は、いまだに語り継がれる。グループAカテゴリーの中で、排気量1.6L以下という最も小さいクラスがディビジョン3。シビックはここに参戦し、名勝負を繰り広げた。

 ワンダーシビックの愛称で親しまれた3代目にZC型エンジンを搭載したATで参戦をスタートしたシビックは、1988年に4代目のEF3に移行。このときもエンジンはZC型のまま。そして90年、ついにB16A型VTECエンジンを搭載したEF9を投入。市販車のモデルチェンジに合わせて、92年からは同じくB16A型を搭載するEG6で戦った。これがグループAにおけるシビックの変遷で、1987年以降、7年連続でシビックが年間クラス優勝を果たすという偉業をやってのけたのだ。

Vol.2、Vol.3、Vol.4に続く

後方に行くにしたがってルーフラインが下がるスロープドエアロルーフシルエットなど【写真5枚】

1991年式 ホンダ シビックSiR・Ⅱ (EG6) 主要諸元
全長×全幅×全高(mm) 4070×1695×1350
ホイールベース(mm)  2570
トレッド前/後(mm)  1475/1465
車両重量(kg)  1050
エンジン型式  B16A型
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC
総排気量(cc) 1595
ボア×ストローク(mm) 81.0×77.4
圧縮比 10.4:1
最高出力(ps/rpm) 170/7800
最大トルク(kg-m/rpm) 16.0/7300
変速比 1速 3.230 / 2速 2.105 / 3速 1.458 / 4速 1.107 / 5速 0.848 / 後退 3.000
最終減速比 4.400
ステアリング ラック&ピニオン式
サスペンション ダブルウイッシュボーン(前後とも)
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 195/55R15(前後とも)
発売当時価格 162万円

初出:ハチマルヒーロー vol.19 2012年11月号(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1991年式 ホンダ シビック SiR・Ⅱ(全4記事)


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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo:MAKOTO INOUE/井上 誠

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