デビュー時にはワークスカラーのミノルタ仕様も! トヨタが最重視したディビジョン3の主力モデル|1989年式 トヨタ カローラレビン GTアペックス Vol.4|ハチマルレースモデルの超絶技巧

85年の鈴鹿戦にシビックが登場して以来、JTC最終年となる93年まで、延々とカローラ対シビックの戦いが繰り広げられることになる。

       
【 1989年式 トヨタ カローラレビン GTアペックス Vol.4】

MEMORY OF THE RACE【JTC】

 JTC戦には1988年の第2戦、西日本(元・美祢サーキット)戦から登場。当時は、世界でも稀に見る量産4バルブDOHC搭載車としてETCのディビジョン3でも重宝がられたAE86GTの後継として期待される車両だった。ライバルはAT/EFシビック。

 1600cc以下のクラスは、1985年の鈴鹿戦にシビックが登場して以来、JTC最終年となる1993年まで、延々とカローラ対シビックの戦いが繰り広げられることになる。トヨタはこのクラスを重要視し、AE92のデビュー時もワークスカラーのミノルタ仕様(星野薫/見﨑清志組、その後は関谷正徳/小河等組などもあった!)を送り込んでくるほどだった。

 当初はシビック勢に先行を許していたが、1988年インターTECの大舞台で見事に一矢を報い、見﨑清志/松田秀士組がクラス優勝、総合でも5位に食い込む快走を披露。1991年の最終戦となるインターTECに、後継モデルのAE101が登場するまでのほぼ4シーズン、トヨタの主力グループAカーとして活躍した。

ライバルであったAT/EFシビックとのレース風景など【写真5枚】

1989年式 トヨタ カローラレビン GTアペックス(AE92)主要諸元
全長×全幅×全高(mm) 4245×1670×1300
ホイールベース(mm)  2430
トレッド前/後(mm)  1445/1425
車両重量(kg) 1030
エンジン型式 4A-GE型
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC
総排気量(cc) 1587
ボア×ストローク(mm) 81.0×77.0
圧縮比 10.3:1
最高出力(ps/rpm) 140/7200
最大トルク(kg-m/rpm) 15.0/6000
変速比 1速3.166/2速1.904/3速1.310/4速0.969/5速0.815/後退3.250
最終減速比 4.312
ステアリング ラック&ピニオン式
サスペンション ストラット(前後とも)
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 185/60R14(前後とも)
発売当時価格 150.4万円

初出:ハチマルヒーロー vol.19 2012年11月号(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1989年式 トヨタ カローラレビン GTアペックス(全4記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo:MOTOSUKE FUJII/藤井 元輔

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