レース対策を施したレーシングベース! 専用対策が奏功してJTCチャンピオンを獲得|1987年式 スカイライン 2ドアスポーツクーペ GTS-R Vol.4|ハチマルレースモデルの超絶技巧

1989年にはリーボックカラーの長谷見昌弘が、JTCチャンピオンを獲得する走りを見せた。

【1987年式 日産 スカイライン 2ドアスポーツクーペ GTS-R Vol.4】

MEMORY OF THE RACE「JTC」

 1985年のJTC開幕時に「史上最強のスカイライン」として注目を浴びたDR30ターボRSだったが、基本設計にレース要素が加味されていなかったため苦戦を続けた。こうした事情は次世代モデルのHR31型でも変わらず、日産勢はスカイラインのモデルチェンジ後も、やむなく旧モデルのターボRSを2シーズン延長して使い続ける事態を強いられていた。

 GTS-Rはこうした状況下で急きょレース対策を施したレーシングベースとして企画され、事後の改造が許されないタービンや空力パーツといった主要部位を生産車の段階から装備するモデルとして作られていた。

 実際その効果は大きく、リコーカラーのニスモカーがスピードでシエラ勢と互角であることを示し、1989年にはリーボックカラーの長谷見昌弘が、JTCチャンピオンを獲得する走りを見せた。しかし、グループAカーとして積み残した課題はまだ多くあり、ここでの反省材料が次期レーシングベースの車両、すなわちR32GT-Rですべて生かされることになる。


1987年式 日産 スカイライン 2ドアスポーツクーペ GTS-R (HR31) 主要諸元
全長×全幅×全高(mm) 4660×1690×1365
ホイールベース(mm) 2615
トレッド前/後(mm) 1425/1420
車両重量(kg) 1340
エンジン型式 RB20DET-R型
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHCターボ
総排気量(cc) 1998
ボア×ストローク(mm) 78.0×69.7
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 210/6400
最大トルク(kg-m/rpm) 25.0/4800
変速比 1速3.321/2速1.902/3速1.308/4速1.000/5速0.838/後退3.382
最終減速比 4.375
ステアリング ラック&ピニオン式
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205/60R15(前後とも)
発売当時価格 340.0万円


初出:ハチマルヒーロー vol.19 2012年11月号(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)



1988年のインターTEC(FISCO)など【写真6枚】


1987年式 日産 スカイライン 2ドアスポーツクーペ GTS-R(全4記事)


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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo:MOTOSUKE FUJII/藤井 元輔

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