90年代の三菱を支えた、新世代可変バルタイ|MITSUBISHI MIVEC|ツインカムから可変バルタイへスポーツユニットが続々登場 Vol.6

気筒休止機能を採用したMIVEC-MD(4G92)

       
【ツインカムから可変バルタイへスポーツユニットが続々登場 Vol.6】

 89年、ミニカダンガンにDOHC5バルブを採用した三菱は、91年秋に発売した4代目ミラージュに世界最小のV6DOHCエンジンを設定。その1年後にはマルチモード可変バルブタイミング機構のMIVECを採用した、1.6Lの4G92型DOHCを投入している。

 ホンダのVTEC同様、吸・排気のバルブ開閉タイミングとリフト量を可変させるMIVEC。この名前が使われたのは92年からで、4G92型に投入。同様の技術を使ったシリウスDASH3×2があるが、こちらはSOHCだった。また、この技術を応用して気筒を休止し、高出力と低燃費を両立したMIVEC-MDも投入されている。

 6回に渡り紹介してきた「ツインカムから可変バルタイへスポーツユニットが続々登場」シリーズ。このように話題に事欠くことがなく、ターボ以上に華やかだったのが、80年代と90年代のDOHCマルチバルブエンジンだ。メーカーの威信をかけて、開発されたこの世代のエンジンは、今も名機と語られることが多い。

三菱の幅広い車種に搭載されて時代を駆け抜けた92年に登場したMIVECなど【写真2枚】

初出:ハチマルヒーローvol.18 2012年7月号(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


ツインカムから可変バルタイへスポーツユニットが続々登場(全6記事)


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text:HIDEAKI KATAOKA/片岡英明

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