「人馬一体」を具現化した、現代の国産車では唯一無二の存在|ユーノス ロードスター NA6CE/NA8 Vol.3

NBのガーネットレッドマイカにオールペンされた駒場さんの愛車。

       
【ユーノス ロードスター NA6CE/NA8  Vol.3】

 そんなロードスターの心臓部に選ばれたのは、ファミリアに搭載されていた1.6L直4のB6型。これをベースに内部のフリクションを徹底的に低減し、各部を見直すことで、最高出力は120ps(ATは110ps)までアップ。スポーツカーとしては控えめな数値だが、軽量なロードスターには必要にして十分なパワーだった。ただし、そんなB6型のパワー不足を指摘する声があったのも事実。

 93年にはそれに応える形で、B6型に代えて1.8LのBP型を搭載。最高出力10ps、最大トルクは2.0kg‐m向上し、ゆとりある走りを実現した。しかしその一方で、軽快感に勝るB6型が廃止されたことを惜しむ声もあったのだ。ただエンジンの違いこそあれ、両者とも「人馬一体」を具現化し、現代の国産車では唯一無二の存在といえるクルマに仕上がっていることは間違いない。

Vol.4に続く

ユーノスロードスター (NA6CE)主要諸元
全長×全幅×全高(mm) 3970×1675×1235
ホイールベース(mm) 2265
トレッド前/後(mm) 1405/1420
車両重量(kg) 940
エンジン型式 B6-ZE型
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC
総排気量(cc) 1597
ボア×ストローク(mm) 78.0×83.6
圧縮比 9.4:1
最高出力(ps/rpm) 120/6500
最大トルク(kg-m/rpm) 14.0/5500
変速比 1速3.136/2速1.888/3速1.330/4速1.000/4速0.814/後退3.758
最終減速比 4.300
ステアリング ラック&ピニオン式
サスペンション ダブルウイッシュボーン式(前後とも)
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 185/60R14(前後とも)
発売当時価格 170万円


初出:ハチマルヒーロー vol.18 2012年7月号(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)



ウッドパネルをあしらい、クラシックな雰囲気を演出など【写真6枚】


ユーノス ロードスター NA6CE/NA8(全3記事)


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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo:TAKASHI AKAMATSU/赤松 孝

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