年式によってエンジンの補器類が違う! メンテナンスに苦労する車種|1979年式 マツダ コスモ クーペ リミテッド Vol.3

機能的にレイアウトされたメーター類や木目パネルが高級感あふれるデザイン。ワイヤースポークを採用した純正ステアリングが個性的。

       
【1979年式 マツダ コスモ クーペ リミテッド Vol.3】

 納車前から承知していたつもりだったが、予想以上にボディにツヤがなく、バンパーは前後ともに錆びて、メッキ類はくすんでいた。そのため、まずはバンパーのサビを補修して、ボディはポリッシュによって美しく甦らせた。機関系の部品は、燃料ポンプやウオーターポンプ、ファンドライブを新品に交換して、マスターシリンダーをオーバーホール、ブレーキホースは特注して交換した。メーカーの部品供給がないに等しいため、現物合わせでの他車種流用やパーツ製作を行って現在のコンディションに仕上げているのだ。

「エンジン型式やグレード、年式によってエンジンの補器類が違ったりして、メンテナンスに苦労する車種なので、カークラブのメンバーの存在が大きいです。これからも現状のスタイルを壊さずに維持していきます」と川原さん。

 今後もサビの補修やプラスチック類の再メッキ、足まわりのリフレッシュ、エアコン修理などを行って、思い出深い1台を大切に乗り続けていく。


空気力学的な操縦性を向上させたフロントバンパー下の「エアロダイナミックスポイラー」や、バリカンの刃に似ていることから通称「バリカングリル」と呼ばれている上面まで折れ曲がってつながる格子状のグリルなど【写真7枚】


1979年式 マツダ・コスモクーペリミテッド 主要諸元
全長4545mm
全幅1685mm
全高1325mm
ホイールベース2510mm
トレッド前/後 1380/1370
最低地上高155mm
室内長1700mm
室内幅1340mm
室内高1065mm
車両重量1190kg
乗車定員5名
登坂能力tanθ0.52
最小回転半径5.0m
エンジン型式E-CD23C13B
エンジン種類水冷直列2ローターロータりー
総排気量654×2cc
圧縮比9.4
最高出力140ps/6500rpm
最大トルク19.0/4000rpm
変速比1速2.458/2速1.458/3速1.000/後退2.181
最終減速比3.636
燃料タンク容量62L
ステアリング形式ボールナット
サスペンション前/後 ストラット式コイルスプリング/5リンク式コイルスプリング
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ前後とも185/70SR14スチールラジアル
発売当時価格188.8万円

初出:ノスタルジックヒーロー Vol.159 2013年10月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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photo : MAKOTO INOUE/井上 誠

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