13B型搭載のラグジュアリースポーツ|1979年式 マツダ コスモ クーペ リミテッド Vol.1

ヘッドライトはシールドビームからスタンレーのハロゲンに交換して光量アップ。フロントコンビネーションランプは、全面オレンジ色の後期用から車幅灯スモールがクリアの前期用に交換している。

       
【1979年式 マツダ コスモ クーペ リミテッド Vol.1】

 ベトナム戦争が終結した1975年。新幹線が岡山から博多まで延伸開業して、東京〜博多間が全通。世の中の開発が急速に進んで便利になっていく一方で、公害規制は厳しくなり、66年に開始された自動車の排ガス規制も大幅に強化されていった。

 そんな中、規制をクリアして、なおかつ燃費を向上させた低公害スポーティーカーとして、75年10月に登場したのがマツダのコスモAPだった。APとはアンチ・ポリューション=公害対策という意味で、エンジンは当時のロータリーの最高峰である13B型、そして12A型、レシプロのV C型をラインナップしていた。

 外観は2ドアクーペの美しいプロポーションで、操縦性の良いサスペンションや広く高級感ある室内、そして、公害対策のハンディキャップを感じさせない高性能エンジンが注目されて、高い人気を誇っていた。

 ここで紹介するコスモクーペリミテッドは 、79年式の後期型で53年排ガス規制に適合。エンジンは、前期型の135㎰/6000rpmから1 4 0㎰/6500rpmにパワーアップした13B型エンジンを搭載している。また、シャシー自体は前期型から大きな変更点はないものの、フロント・アクスルのナックル部及びダストカバーの形状やホイール・ベアリング・インナーなど数点が変更されている。


北海道のホイールレストアショップに出し、ピカピカに甦らせたロンシャンXR-4など【写真7枚】


1979年式 マツダ・コスモクーペリミテッド 主要諸元
全長4545mm
全幅1685mm
全高1325mm
ホイールベース2510mm
トレッド前/後 1380/1370
最低地上高155mm
室内長1700mm
室内幅1340mm
室内高1065mm
車両重量1190kg
乗車定員5名
登坂能力tanθ0.52
最小回転半径5.0m
エンジン型式E-CD23C13B
エンジン種類水冷直列2ローターロータりー
総排気量654×2cc
圧縮比9.4
最高出力140ps/6500rpm
最大トルク19.0/4000rpm
変速比1速2.458/2速1.458/3速1.000/後退2.181
最終減速比3.636
燃料タンク容量62L
ステアリング形式ボールナット
サスペンション前/後 ストラット式コイルスプリング/5リンク式コイルスプリング
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ前後とも185/70SR14スチールラジアル
発売当時価格188.8万円

初出:ノスタルジックヒーロー Vol.159 2013年10月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

1979年式 マツダ コスモ クーペ リミテッド記事一覧(全3記事)

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photo : MAKOTO INOUE/井上 誠

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