ランタボ vs ランエボ Vol.1|革新の80年代か成熟の90年代か|WRCで勝つことを使命とした三菱のスポーツセダン|1988年式 三菱 ランサー 2000ターボ(A176)|1995年式 三菱 ランサーGSRエボリューションⅢ(CE9A)

「ラリーの三菱」を象徴する2台が相まみえる!

【ランタボ vs ランエボ Vol.1】

“ラリーの三菱”。こんなイメージを持つ人は少なくないだろう。それもそのはず、三菱は古くから国内外のラリーに参戦し、輝かしい実績を残してきたのだから。
 三菱車が初めて海外ラリーに参戦したのは67年。コルトでサザンクロスラリーに出場したことが出発点となる。そして73年に市販車デビューした初代ランサーが同年から大活躍。74年のサファリラリーでは、WRCデビュー戦にして初優勝という偉業を成し遂げたのだ。そこから三菱の活躍は目覚ましく、ランサーの名を世界中に広めていったのである。

 その後はオイルショックなどの影響から、三菱のラリー活動は一時休止。しかし、81年にランサーEX(A175A)をベースにしたグループ4車両で復活を果たしたのだ。280psにパワーアップしたこのランサーは、4WD勢のライバルと互角に渡り合い、「2Lクラスの2WD・世界最速の乗用車」と世界から高い評価を受け、83年の1000湖ラリーまで活躍した。

 WRCはグループBの時代を経て、グループAへ。そこで三菱が満を持して投入したのが、フルタイム4WDを採用したランサー・エボリューションだ。デビュー年から安定した速さを見せつけたランエボは年々進化を遂げ、95年に初優勝、96年から99年まで4年連続でトミ・マキネンがドライバーズタイトルを獲得。ついにWRCの頂点にまで上り詰めることができたのだ。

 そして、最新モデルのエボⅩが登場して5年と4カ月。次期ランエボはハイブリッドになるなどのウワサも流れているが、これまでのランサーの功績は永遠に語り継がれるだろう。

前走車に対して、バックミラー越しにこのクルマを誇示するための鏡文字のターボのロゴなど【写真6枚】

ランタボ vs ランエボ記事一覧(全5記事)



1988年式 三菱 ランサー 2000ターボ(A176)主要諸元
全長×全幅×全高(mm) 4225×1610×1390
ホイールベース(mm)  2440
トレッド前/後(mm)  1375/1355
車両重量(kg)  1075
エンジン型式  4G63型
エンジン種類 水冷直列4気筒SOHCターボ
総排気量(cc) 1997
ボア×ストローク(mm) 85.0×88.0
圧縮比 7.6:1
最高出力(ps/rpm) 170/5500
最大トルク(kg-m/rpm) 25.0/3500
変速比 1速3.740/2速2.136/3速1.360
4速1.000/5速0.856/後退3.535
最終減速比 3.545
ステアリング ボール&ナット式
サスペンション前/後 前ストラット式/後4リンク式
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 175/70R14(前後とも)
発売当時価格 およそ400万円



1995年式 三菱 ランサーGSRエボリューションⅢ(CE9A)主要諸元
全長×全幅×全高(mm) 4310×1695×1420
ホイールベース(mm)  2510
トレッド前/後(mm)  1465/1470
車両重量(kg)  1260
エンジン型式  4G63型
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHCターボ
総排気量(cc) 1997
ボア×ストローク(mm) 85.0×88.0
圧縮比 9.0:1
最高出力(ps/rpm) 270/6250
最大トルク(kg-m/rpm) 31.5/3000
変速比 1速2.750/2速1.684/3速1.160
4速0.862/5速0.617/後退3.166
最終減速比 5.358
ステアリング ラック&ピニオン式
サスペンション前/後 ストラット式/マルチリンク式
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 205/60R15(前後とも)
発売当時価格 296.8万円


初出:ハチマルヒーロー vol.18 2012年7月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)



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text : Rino Creative/リノクリエイティブ  photo : ISAO YATSUI/谷井 功(A176)・ MAKOTO INOUE/井上 誠(CE9A)

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