FC3S vs FD3S Vol.4|280psのツインターボのパワーを得た世界屈指のハンドリングマシン|2002年式 マツダ RX-7 スピリットR タイプA

SAからFC、FDへ受け継がれたリトラクタブルヘッドライト。99年1月のマイナーチェンジでフロントデザインが変更され、ポジション&ウインカーランプが大型化している。

       
【FC3S vs FD3S Vol.4】

 91年10月に3代目となったFDも大きく生まれ変わった。ボディは全長、全高、ホイールベースを短縮する一方、全幅を広げ3ナンバーサイズに拡大。シャープだったFCに対して、FDは曲面を多用したたぐいまれなデザインをまとっていた。この新たなスポーツカーは、それまでの日本車にはない魅力にあふれ、またもや熱狂的なファンを生み出していったのである。

 10年以上もの長いモデルライフを送ったFDは、デビュー時と最終型では全くの別もの。核となる心臓部は、2基のターボで武装した13B‐REW型で、デビュー時は255psだったが、96年に265psに、そして99年には280psに達した。このパワーアップに合わせて、ダンパーサイズの拡大や、メンバーの追加によるボディ剛性向上、タイヤのサイズアップなど、操縦安定性を向上。世界屈指のハンドリングマシンとしてその名をとどろかせた。

Vol.5に続く

1986年 マツダ サバンナ RX-7 アンフィニ 主要諸元
全長×全幅×全高(mm) 4310×1690×1270
ホイールベース(mm) 2430
トレッド前/後(mm) 1450×1440
車両重量(kg) 1200
エンジン型式 13B型
エンジン種類 水冷直列2ローターREターボ
総排気量(cc) 654×2
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 185/6500
最大トルク(kg-m/rpm) 25.0/3500
変速比 1速3.483/2速2.015/3速1.391
4速1.000/5速0.806/後退3.288
最終減速比 4.100
燃料タンク(L) 63
ステアリング方式 ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205/60R15(前後とも)
発売当時価格 278.8万円


2002年式 マツダ RX-7 スピリットR タイプA 主要諸元
全長×全幅×全高(mm) 4285×1760×1230
ホイールベース(mm) 2425
トレッド(mm) 1460(前後とも)
車両重量(kg) 1270
エンジン型式 13B-REW型
エンジン種類 水冷直列2ローター・ツインターボ
総排気量(cc) 654×2
圧縮比 9.0:1
最高出力(ps/rpm) 280/6500
最大トルク(kg-m/rpm) 32.0/5000
変速比 1速3.483/2速2.015/3速1.391
4速1.000/5速0.762/後退3.288
最終減速比 4.300
燃料タンク(L) 76
ステアリング方式 ラック&ピニオン
サスペンション ダブルウイッシュボーン(前後とも)
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ前・後 235/45ZR17・255/40ZR17
発売当時価格 399.8万円

初出:ハチマルヒーロー vol.18 2012年7月号(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

ドリルド大径ディスクにレッド塗装のキャリパー、ブレーキホースは高剛性のステンレスメッシュが採用されたブレーキシステムなど【写真10枚】

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII/藤井 元輔 

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