FC3S vs FD3S Vol.3|ロータリーピュアスポーツの追求、アンフィニの名とともに始まる|1986年 マツダ サバンナ RX-7 アンフィニ

アンフィニⅠはシリーズ中で唯一、内装とダッシュボードがグレーとなる。Ⅱ以降のアンフィニはすべて黒内装だ。この希少性がⅠの人気を高める理由のひとつ。

       
【FC3S vs FD3S Vol.3】

 FCを語る上で外せないのは、スペシャルモデルとして台数限定で販売された〝∞(アンフィニ)〟の存在だ。RX‐7史上初の2シーター仕様で、数々の専用装備が投入されたこのシリーズは、よりスパルタンで走りに特化。これこそが「RX‐7の真の姿」であり、マツダが追い求めた真のスポーツカーだったのだ。アンフィニシリーズはⅠからⅣまであり、常に走りを高める改良や装備を施しながら進化を続けている。その原点となるアンフィニⅠは、歴代アンフィニシリーズ唯一となるグレー内装が特徴で、現存する個体が極端に少ない〝超〟が付くレア車。しかもオリジナルを保持した個体に巡り合えるのは奇跡に近い!

Vol.4、Vol.5に続く

1986年 マツダ サバンナ RX-7 アンフィニ 主要諸元
全長×全幅×全高(mm) 4310×1690×1270
ホイールベース(mm) 2430
トレッド前/後(mm) 1450×1440
車両重量(kg) 1200
エンジン型式 13B型
エンジン種類 水冷直列2ローターREターボ
総排気量(cc) 654×2
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 185/6500
最大トルク(kg-m/rpm) 25.0/3500
変速比 1速3.483/2速2.015/3速1.391
4速1.000/5速0.806/後退3.288
最終減速比 4.100
燃料タンク(L) 63
ステアリング方式 ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205/60R15(前後とも)
発売当時価格 278.8万円


2002年式 マツダ RX-7 スピリットR タイプA 主要諸元
全長×全幅×全高(mm) 4285×1760×1230
ホイールベース(mm) 2425
トレッド(mm) 1460(前後とも)
車両重量(kg) 1270
エンジン型式 13B-REW型
エンジン種類 水冷直列2ローター・ツインターボ
総排気量(cc) 654×2
圧縮比 9.0:1
最高出力(ps/rpm) 280/6500
最大トルク(kg-m/rpm) 32.0/5000
変速比 1速3.483/2速2.015/3速1.391
4速1.000/5速0.762/後退3.288
最終減速比 4.300
燃料タンク(L) 76
ステアリング方式 ラック&ピニオン
サスペンション ダブルウイッシュボーン(前後とも)
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ前・後 235/45ZR17・255/40ZR17
発売当時価格 399.8万円

FCの聖地として全国からファンが集まるノスタルジア

 FCファンからは「聖地」として知られている同店。国内唯一のFC専門店として、メンテナンスから車両販売まで行っている。敷地内には程度の良い中古車を始めユーザーからの預かり車両など、FCが所狭しと並んでいる。代表の彦田さんは新車から現在までFCを乗り続けるという、大のFCマニア。今回のFC&FDの2台も自身の所有個体で、他にもカブリオレやアンフィニ、サーキット走行用などのFCがなんと8台! さらに、SA22CやFDも複数台所有。FCの中古車の納車は、驚くことに全国どこでも自走。これは販売車両の状態に自信がある証拠だ。FCのプロフェッショナルとして、全国のファンから頼られるショップだ。来店時は必ず事前予約を!


初出:ハチマルヒーロー vol.18 2012年7月号(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

ニット製のハイバックスポーツシートを採用したアンフィニの内装など【写真9枚】

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII/藤井 元輔 

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