FC3S vs FD3S Vol.1|革新の80年代か成熟の90年代か|イチバン全長が短いセブンってFD3Sなのってホント!?|1986年 マツダ サバンナ RX-7 アンフィニ|2002年式 マツダ RX-7 スピリットR タイプA

シーケンシャルツインターボのFD、ツインスクロールターボのFC。

       
【FC3S vs FD3S Vol.1】

 73年に日本を襲ったオイルショックは、自動車産業にも大きな影を落とす。加えて70年代に加速した排ガス規制も相まって、ユーザーの燃費意識が一気に高くなった。マツダはこの潮流に飲み込まれ、「ロータリーエンジン=燃費が悪い」というレッテルを貼られてしまう。この負の連鎖から脱却するため、マツダが起死回生の策として選んだのは生命線のロータリーエンジンを生かしたスポーツカーで、それが78年に送り出された初代サバンナRX‐7(SA)だった。それだけにSAに込めたマツダの情熱は並大抵のものではなく、逆風をものともせず爆発的な大ヒットを記録した。

 そして2代目のFC、3代目のFDと進化を続けたRX‐7は、FDの生産が終了した2002年まで、ピュアスポーツカーとしてマツダの代名詞となり、24年間を一気に駆け抜けた。3世代にわたって変わらずに受け継がれたのは、言うまでもなくマツダが誇るロータリーエンジン。いずれの世代も持っている、日本車離れしたスタイルとパフォーマンスは、コンパクトなこのエンジンがあってこそ生まれたものだ。

 またRX‐7の進化には興味深い事実が隠されている。通常であれば、モデルチェンジごとにクルマは大きくなるのが当たり前。しかし、RX‐7はその逆。全長はSAの4320mm(後期)から、FCの4310mm、FDの4285mmと短くなっていく。それはなぜか。その答えはすでにSAがデビューしたときに出ていた。すべては「走る楽しみ」の追求であり、時代の流れに逆行してもそれを実現するマツダの情熱だ。RX‐7はそんな熱意が生んだ、ピュアスポーツなのだ。

Vol.2、Vol.3、Vol.4、Vol.5に続く

1986年 マツダ サバンナ RX-7 アンフィニ 主要諸元
全長×全幅×全高(mm) 4310×1690×1270
ホイールベース(mm) 2430
トレッド前/後(mm) 1450×1440
車両重量(kg) 1200
エンジン型式 13B型
エンジン種類 水冷直列2ローターREターボ
総排気量(cc) 654×2
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 185/6500
最大トルク(kg-m/rpm) 25.0/3500
変速比 1速3.483/2速2.015/3速1.391
4速1.000/5速0.806/後退3.288
最終減速比 4.100
燃料タンク(L) 63
ステアリング方式 ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205/60R15(前後とも)
発売当時価格 278.8万円


2002年式 マツダ RX-7 スピリットR タイプA 主要諸元
全長×全幅×全高(mm) 4285×1760×1230
ホイールベース(mm) 2425
トレッド(mm) 1460(前後とも)
車両重量(kg) 1270
エンジン型式 13B-REW型
エンジン種類 水冷直列2ローター・ツインターボ
総排気量(cc) 654×2
圧縮比 9.0:1
最高出力(ps/rpm) 280/6500
最大トルク(kg-m/rpm) 32.0/5000
変速比 1速3.483/2速2.015/3速1.391
4速1.000/5速0.762/後退3.288
最終減速比 4.300
燃料タンク(L) 76
ステアリング方式 ラック&ピニオン
サスペンション ダブルウイッシュボーン(前後とも)
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ前・後 235/45ZR17・255/40ZR17
発売当時価格 399.8万円


初出:ハチマルヒーロー vol.18 2012年7月号(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1650mm(最大1675mm)だったSA22CからFCで1690mm、FDが1760mmまで拡大された全幅など【写真5枚】

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII/藤井 元輔 

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