港区三田にあったスポーツコーナーではじめたGT‐Rのチューニング|1970年式 日産 スカイライン 2000 GT-R(PGC10) Vol.2

たとえ気に入って購入したクルマであっても、年月とともに魅力は風化していくが、このオーナーは違った。

       
【1970年式 日産 スカイライン 2000 GT-R(PGC10) Vol.2】

 1977年3月13日に、筑波サーキットにGT‐Rオーナー18名が集まり発足した「GT‐Rオーナーズクラブ」。このGT-Rのオーナーの田中さんも発足メンバーの1人として参加し、その後もイベントに参加した。

 中でも、田中さんの思い出に残っているのが、富士スピードウェイで行われたGT‐Rオーナーズクラブ主催のゼロヨン大会だ。第1回目は都合がつかず出走できなかったが、1980年の第2回から第4回のゼロヨン大会を3連覇。クルマのポテンシャルとドライビングの腕前を実証したのだ。

 当時は、GT‐Rのチューニングといえば、港区三田にあったスポーツコーナーで行うのが定石。田中さんも足繁く通い、当時はセミチューンと呼ばれたピストンと300度のLカム、さらにワークス仕様のチタンコンロッドを組み込み、キャブはソレックス44PHHという仕様だったそうだ。

Vol.3に続く


シートは純正のバケットシートで、破れなどもない。4点式ハーネスはシンプソン製を左右ともに装着。


赤のOD表示のシフトレバーは新車時からのもの。ただし、ミッション本体はケンメリGT-R用の2分割タイプ71Bに換装していて、クラッチは当時のオプションレース用だ。


70年8月の購入以来、5回のオーバーホール&チューニングを繰り返してきたS20型エンジン。現在は約19年前にプロテックでフルチューンを行った2L仕様で、φ82.5mmハイコンプピストン、Lカム(300度、10mmリフト)、貴重なワークスチタンコンロッドなどが組み込まれていて、「8000rpm以上回しても大丈夫」という高回転域が楽しいエンジンに仕上がっているそうだ。好調を維持するためには、マメなオイル交換と、油温が上がるまで、約5kmくらいはゆっくり走らせるのがコツだそうだ。ちなみに、ミッションはケンメリGT-R(KPGC110)用の71Bを装着。クラッチは純正オプションを組み込み、デフはR200、ファイナルは4.875に変更している。


キャブはウエーバー45DCOE9の貴重なイタリア製。


アルミ削り出しカールファンネル、ピロリンクキットによって正確なセッティングが施されている。


助手席側のバルクヘッド手前に装着されている黒いボックスは、ワークス風のデザインをベースに、プロテックでワンオフ製作してもらったオイルキャッチタンクだ。


オイルフィルターのアタッチメントは、当時のスポーツオプションとして発売されていたオイルクーラーの取り出し口が付くタイプを装着。オイルフィルターも純正の中身のフィルターを交換するタイプを使っている。また、当時の電機系では発電量が心もとないため、ICオルタネーターに交換してある

1970年式 日産スカイライン 2000 GT-R(PGC10)主要諸元
●エクステリア:FRP製ボンネット/トランクリッド
●エンジン:プロテックS20型改/ボアφ82.5mm鍛造ハイコンプピストン、ワークスチタンコンロッド、L300度カム(10mmリフト)、フルバランス取り、ワンオフオイルキャッチタンク
●吸排気系:ウエーバー45DCOE9、6-2タコ足、ステンレスマフラー(デュアル)
●点火系:永井電子製ULTLA MDI
●冷却系:大容量ラジエーター、オプションオイルクーラー
●駆動系:オプションレース用クラッチ、KPGC110用5速ミッション、R200(ファイナル4.875)
●足回り:オプションレース用サス20kg/mm
●ブレーキ:フロントブレンボ4ポットキャリパー(F3用)&φ280mmローター(2ピース)
●タイヤ:ブリヂストン・ポテンザRE555 F:185/60R14 R:195/60R14
●ホイール:RSワタナベ マグ 14インチ
●内装:MOMOステアリング、4点式ロールバー、リアシートレス、シンプソン製4点式ハーネス、追加メーター(油温、油圧、水温)

掲載:ノスタルジックスピード 2014年11月 Vol.005 (記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

破れなどもない純正のバケットシートなど【写真7枚】

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Motosuke Fujii/藤井元輔

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