ボディからエンジンルーム、そして下回りまでピカピカ。隙無く徹底的にコダワったハチロク|ホットハチマルAE86|1986年式 カローラ レビン 3ドア 1600GTアペックス Vol.3

ボディからエンジンルーム、そしてボディの下回りまでピカピカ。

       
【ホットハチマルAE86|1986年式 カローラ レビン 3ドア 1600GTアペックス Vol.3】

 1986年式AE86レビンのオーナーである二階堂秀行さんが22年かけて造り上げたハチロクは隙が無い。

 足回りに関しては、車高調をはじめ、アームやスタビなどもフルピロ化。こう書くと、サーキット走行用のガチガチの足回りと勘違いしそうだが、あくまで街乗りのための乗り心地と走行性能をバランスさせ、さらに見た目のカッコよさも重視したセッティングだ。

 チューニングメニューだけを洗い出しても、A4の紙が3枚ほど必要になるハチロクだが、オーディオ好きということもあって、ウーファーやパワーアンプなども装備している。そして、ドアなどにはデッドニングが施されている。加えてラゲッジスペースにはサブバッテリーやキャパシタまでレイアウトされる本格的な仕様なのだ。

 二階堂さんによって、次々に新しいアイデアが投入され進化し続けるハチロク。完璧と思える状態になるまで、おそらくこの病気は治らないだろう。

30年以上も前のハヤシレーシングのコマンドを履いたフロント、ハヤシストリートのリアの各ホイールなど【写真9枚】

1986年式カローラレビン3ドア1600GTアペックス(AE86)のチューニングメニューはこちら


AE101用スロットルボディ&専用のインマニキットを装着。カールファンネルは75mmを使用。ヘッドのインジェクターホールは専用プラグで埋め、マニホーホールドの下側に1JZ-GTE純正インジェクターを装着。見た目がスッキリしている。アイドルアップ系統とバキュームセンサーへの配管は別系統になっている。


フロントカバーは外され、バルブタイミングを調整することが可能な紫色のHKSスライドカムプーリーやベルト類がムキだし。プーリー類はジュラルミン製で、ベルトテンショナーも追加。熱がたまりやすいヘッド後方のリアプレートからウオーターアウトレットへ、冷却水のバイパスラインを増設している。


フロントの車高調は、リアと同じブリッツダンパーZZ-R。ブレーキはキャリパーがウィルウッドの4ポット、2ピースローターはスリット入りで、ゴールドアルマイトのベルハウジングがレーシー。


ターンバックル式ピロテンションロッド、φ26.5mm中空スタビ+ピロロッドエンド、ターンバックル調整式レーシングロワアームなどで、フルピロ化。ステアリング系には、切れ角をアップするナックルのマジギレ君やラック、強化タイロッドエンドなどドリフト仕様に強化。


リアの足回りにはフルタップ式のブリッツダンパーZZ-Rを装着しているが、調整機能は使わず、低応力5.5kgf/mmのスプリングを使用。インチアップに合わせて20mmのスペーサーを入れて車高をアップ。


フロントホイールは、30年以上も前のハヤシレーシングのコマンド。8J×14-10。


リアホイールは、ハヤシストリートの8J×14を装着。前後ともタイヤはハンコックの185/55R14。本来は13インチが好みらしいが、タイヤのサイズ的に入手困難になってきたため、14インチにアップ。ナットは貫通タイプの2ピース構造、超軽量40g/個のロングナットを使用している。


内装は純正の雰囲気を生かしつ、ナルディのステアリングやブリッドのバケットシートなどを装着。シフトノブは550gもあるヘビーウエイトのカーボン巻きを使用。サイドブレーキグリップは、オリジナルのジュラルミン削り出し。ルームランプなどはLED化している。また、オーディオにもコダワリがあってヘッドユニットにはカロッツェリアDEH-P910を装着。ダッシュボードにはモニターも装着している。

30年以上も前のハヤシレーシングのコマンドを履いたフロント、ハヤシストリートのリアの各ホイールなど【写真9枚】

1986年式 カローラ レビン 3ドア 1600GTアペックス記事一覧(全3記事)

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掲載:ハチマルヒーロー vol.17 2012年5月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Ryotarow Shimizu/清水良太郎

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