510ブルーバードにホンダS2000のエンジンをスワップ パート2

製作を担当したコモンスナッパーは、国産旧車にもアメリカンカスタムにも精通しているショップで、過去にもカスタムテイストあふれるスワップ旧車を何台も製作してきた実績がある。

 このクーペにもショップの特色が存分に盛り込まれており、エンジンはメーカー違いなどお構いなしに、縦置き直4ユニットとしては最高性能を誇るホンダS2000用のF20C型をスワップ。同時にドナーとなったS2000からエアコンも移植し、速さと同時に快適性も追求した。

 日産とホンダを難なくミックスしたそのセンスで、JDMとUSカスタムのテイストも独自に融合。ボディ各部のスムージングはUSカスタム流儀だが、グリルはあえて日本仕様の最終年式モデルのみが装着していた「72グリル」をチョイス。

 これは北米仕様はもとより、日本のクーペにも付いていなかったパーツだが、今アメリカの510乗りたちにはこのパーツが「JDMグリル」として大人気で、彼の地では非常に装着率の高いパーツとなっている。コモンスナッパー代表の宮本典明さんは、そうしたUS事情を知ったうえで、あえてクーペにこのグリルをセット。本来ならありえないクーペボディとJDMグリルの組み合わせは、どちらも垂涎の的であるアメリカの510フリークの目線を意識してのチョイスなのだ。




ラジエーターはワンオフして車体サイズに合わせた。電動ファンは2基掛けだ。


エンジンルームの狭さに合わせるかたちで、エキマニはステンでワンオフ


ブレーキマスターシリンダーはR32スカイライン、マスターバックはケンメリから流用。エキマニの遮熱板も追加。


510のエンジンルームには不似合いな「VTEC」の文字だが、その収まり方はあくまで自然だ。F20C型は縦置き4気筒の2Lエンジンとしては最強の250㎰を発生するので、スワップ用ユニットとしての人気が年々高まっている。



掲載:ノスタルジックスピード 2014年7月 Vol.004 (記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

TEXT:TAKAYOSHI SUZUKI/鈴木貴義  PHOTO:AKIO HIRANO/平野 陽

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