510ブルーバードをモダンカスタムで楽しむ パート1

「日本で一番カッコ良いクーペを目指した」
そんなビルダーの力強い言葉が具現化したのが、この510ブルーバード・クーペだ。

最新トレンドを盛り込みつつ、速く、日常的に乗れるカスタムカー。
まさに次世代の旧車の姿がここにある。

 国産旧車の中でも510は人気のベース車だ。その理由として、いわゆる旧車らしいボクシーなスタイルを持っていること、多彩なボディバリエーションがあること、そして搭載しているエンジンにはチューンナップする余裕が存分にあり、速さを手に入れることも出来ることなどが挙げられるだろう。

 そしてそこに加えて、最近510ならではの人気要素として注目されているのが、アメリカっぽさを感じられる存在である、というのがある。510は北米輸出され彼の地でヒット車種となり、現在もアメリカではさまざまなカスタムが施されているという背景があるからだ。つまり510は日本車ながらアメリカの風を感じる車種で、USテイストなカスタムがハマる1台なのだ。

 しかしそこでクーペがベースとなると、ややニュアンスが変わってくる。2ドアクーペは日本仕様のみに設定されていた車種なので、まさにJDM(日本仕様)の象徴。そこに目を付けたアメリカの510マニアがわざわざクーペを輸入し、アメリカで乗り回している実例もあるが、それはカスタムの世界とはまた別の話だ。

 和風なクーペにアメリカンカスタムのテイストを投入するのは、まさに異種混合のセンスが問われる作業であり、このクーペはまさにそこをテーマに製作がスタートした。




樹脂製となり、ライトまわりにカバーが付くので日本では人気のない「72グリル」だが、アメリカには存在しないため、ない物ねだり的に海外で人気が上昇。いまや希少品だ。




掲載:ノスタルジックスピード 2014年7月 Vol.004 (記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

TEXT:TAKAYOSHI SUZUKI/鈴木貴義  PHOTO:AKIO HIRANO/平野 陽

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