【元祖TC24組付け編02】元祖TC24のヘッドをフル加工 インマニはφ50mmまで拡大!!|最新技術で最強スペックとなった|ノブちゃんS30Z製作記 Vol.12

当時のオリジナルと同じ素材、加工方法で新規に製作されたカムホルダー。この眺めが元祖TC24のいいところだそうだ。

       
【ノブちゃんS30Z製作記 Vol.12 <TC24組付け編02>】

自身もTC24を搭載するS30Zに乗る富松拓也さんの手により、元祖TC24の加工、製作も順調に進んでいる。新規に製作したカムホルダー、ロッカーアームの加工などは、トミタクガレージ内の旋盤やフライス盤を使って精密加工によって製作。カムホルダーは当時のままの素材や加工方法で製作しているが、ロッカーアームは専用治具を作って、高い精度を追求した逸品。エンジンの完成まであとひと息か!?


バルブシートのシートカット、バルブガイドが装着され、ポートの加工まで終わった元祖TC24。


三角状の水穴をよーく見ると、中に針金が通っているのが分かる。元祖TC24では、鋳造の際に中子の支えに針金を使っていて、それが残っているのだ。


元祖TC24は、鋳造の巣穴やクラックなどがないか不安もあったので、圧力検査を行った。


最初はガレージ内で作業していたが、削り粉だらけになりそうだったので、外で作業。


綿密に調査を行う。


ロッカーアームは、専用治具と専用研磨機を自作して、仕上げられている。表面にタングステンカーバイトを溶射し、ダイヤモンド砥石をセットした自作研磨機を旋盤にセットして研磨することで、平面化を実現した。


左から、鋳造から上がった原形のロッカーアーム。加工を行った状態。溶射した状態。研磨した完成品。左下は当時モノだ。

掲載:Nostalgic SPEED vol.008 2015年 11月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Ryotarow Shimizu/清水良太郎

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