【元祖TC24組付け編01】極秘入手した元祖TC24-B1とスペシャルパーツを初披露!|最新技術で最強スペックへ|ノブちゃんS30Z製作記 Vol.11

腰下に使用するスペシャルパーツ。上から鍛造ピストン、チタンコンロッド、オプションクランクが並ぶ。どれもマニアにはたまらない逸品ばかりだ。

       

【ノブちゃんS30Z製作記 Vol.11 <元祖TC24組付け編01>】

S30Zのボディは片岡ガレージで着々と作業が進められているが、気になるエンジンのほうも、いよいよ準備が整ったようなので、紹介しておこう。

(編集部注:取材は取り付け編 0304の間になります)

 ヘッドはマニア垂涎のL型6気筒用24バルブDOHC「元祖TC24‐B1」を、片岡功一さんが入手。出元は?

 腰下に使うパーツを見せてもらったところ、どれもスペシャルな逸品。ピストンはφ89mmの鍛造で、「ラビリンスリング」と呼ばれる加工が施されてていて、燃焼効率アップにつながるそうだ。ゴールドに輝くコンロッドは、I断面のチタン製で、メチャクチャ軽い。クランクはレース用のLY用オプションクランクで、ウエイト部分の軽量化加工がハンパない。そして、キャブはイタリア製の当時モノのウエーバー55DCO1/SPという、レーシングキャブを装着する。その他、カムホルダーやロッカーアームは新規に型を製作し、鋳造したものを加工して使用するそうだ。どうやら、とんでもない「元祖」が完成しそうな予感がする。


カム側は、バルブ回りが装着されていて、特に不具合は見当たらない。


上から、元祖TC24ヘッド。燃焼室にカーボンが付着しているため新品ではない。その下に並べられているのは、新品未加工のカムホルダーとロッカーアーム。その下が専用カムだ。


日産のレース用オプションクランク。ノーマルと同じモノを軽量加工してあり、ウエイト部分はマサカリ状になっている。


ゴールドに輝くのは、チタンコンロッドだ。手に持つだけでその軽さに驚くほど。ちなみに、計量してみたところ、L型純正は490g、チタンは372gだった。


スターターさえはぶかれたレーシングキャブのウエーバー55DCO1/SP。イタリー製の当時モノはかなり希少品で、まず見つからない逸品。


6気筒のため3基使うが、ロットナンバー「3C」で揃っていた。このナンバーが違うと、多少の不具合があったりする。


テール部の8穴がオプションクランクの証し。ノーマルは6穴。


ピストンの回りに施されたラビリンスリングは、ガスを止める効果を狙ったモノ。燃焼室からの燃焼ガスが、ピストンとシリンダーのわずかなすき間から抜けるのを防ぐための加工だ。


ピストンは、OS技研のφ89mm鍛造。ピストントップのデザインが、以前のタイプから変更されているようだ。

掲載:Nostalgic SPEED vol.007 2015年 07月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Ryotarow Shimizu/清水良太郎

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