【ボディ編02】ボディはフルストリップからフルスポット増し|S30Zの究極シャコタンを目指せ|ノブちゃんS30Z製作記 Vol.2

 2012年11月に購入してから、現在までのボディのレストア、加工の様子を紹介する。フロアの製作やタコ足&マフラーの取り回しなど、シャコタンのためのアイデアは必見だ。

       
【ノブちゃんS30Z製作記 Vol.2】

「できるだけシャコタンにしつつ、日常使用もできるようにしたい」
 そのために事故歴無し、クサり無しの極上ボディのフロアを切り抜き、新たに強化フロアを製作してシャコタンにしようというのが信和さんのプランなのだ。

 この計画を実行するにあたり、製作を依頼したのは、何台もレースカーを製作した経験があり、豊富なノウハウとアイデアを誇る「長瀬発動機」だ。純正フロアを切り抜いた後、新たにフロアを製作するわけだが、鉄板1枚では強度や剛性が足りない。そこで、必要な部分に鉄板を重ねることで、新たな強化フロアを製作したのだ。また、同時進行でボディ各部の補強やタコ足、マフラーも製作している。

 この信和さんのS30Zに搭載するエンジンというのが、なんと父親と同じ貴重な元祖TC24‐B1。あえてニュータイプではなく、入手困難な元祖を選ぶあたり、かなりこだわっていることがうかがえる。エンジンの仕様は未定ながら、排気量は3ℓを検討中。また、足回りに関しては、車高調、フルピロ&フルアーム化。ブレーキはブレンボ製のキャリパー、リアディスク化など、今時のスペックとなる予定だ。

 現在、ボディの補強、フロア製作などが終わり、いったん自宅ガレージに戻った後、ボディショップで各部の加工や補修、そして塗装の真っ最中。どんなS30Zに仕上がるか期待しよう!

毎朝連載! 「ノブちゃんS30Z製作記」Vol.3〜5へ続く


フロントにもオーバーフェンダーを装着するが、フェンダーには外側に張り出しを設け、オーバーフェンダーと一体化する予定。ヘッドライトケースとボンネットのツラもキッチリ合わせている。


フロント回りの補強として、ストラットの取り付け部とサイドシルを繋ぐバーとプレートが追加されている。この補強によってフロント回りの剛性が格段にアップする。フレームやテンションロッドの取り付け部も補強されている。


足回りのフルピロ&フルアーム化に対応するため、前後のストラット回りは、スポット増しなどによる剛性アップが行われている。ただのシャコタンZとはレベルが違う。


純正のフロアを切り取り、新たにフロアを製作。サイドシルとフロアのフレームが同じ高さになっている。純正に比べ、約50mmフロアが持ち上げられている。


元祖TC24を設置し、エンジンマウント、タコ足、マフラーを長瀬発動機にてワンオフ製作。タコ足は6-1仕様で、クリアランスはギリギリ。


切り貼りされたフロアは、隙間を埋める処理が行われた状態。ボディ裏側から見ると、1枚板に見えるが、鉄板を重ね合わせることで、必要な剛性と強度を確保している。


長瀬発動機に持ち込まれたS30Zは、フロアを切り取る前にボディのゆがみが出ないよう、車内にアングルを組んで補強。

掲載:Nostalgic SPEED vol.004 2014年 07月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Ryotarow Shimizu/清水良太郎

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