L28型改3.1Lをインジェクションチューン パート2

       
いったんは完成したこのローレルだが、最初に組んだインジェクション・システムの調子が悪く、金山さんは旧車のモダンカスタムを得意とする「ドゥーキーズ」にクルマを持ち込む。

 ここで新たにインジェクション化をやり直し、ドゥーキーズの定番メニューであるTWMスロットル、ダイレクトイグニッション、F-CON Vpro制御等の作業を一気に敢行。調子を取り戻したエンジンで安心して踏めるように、ブレーキもドゥーキーズオリジナルの4POTキャリパーへと交換。同時にマスターバックもウィルウッド製へと交換し、強力な制動力を手に入れた。

 こうした作業と同時に、このローレルはドゥーキーズが得意とするきれいなエンジンルーム造りも行われた。余計な配線は隠し、空いたままの穴は埋め、スムージングしたうえでエンジンルームのみをペイント。使用するパーツの色味はシルバーとブラックに絞り、パワステポンプまでペイントして「見せる」エンジンルームを造り上げた。

 ちょっとしたカスタムカーばりの作業が行われたわけだが、このローレルは走りも一級品だからこそ、こうした美しさの追求が際立つのだともいえる。





スロットルはTWM製φ50mm。


シルバー&ブラックの色味でエンジンルームを統一するため、ダイレクトイグニッションの部分にはワンオフしたアルミカバーを被せる。ズースファスナーが付いているので、取り外しはワンタッチ。




エキマニは亀有製の6-2-1集合タイプ。エキマニの奥に見えるボックスは、アイドルアップ用の同調タンク。



デスビの位置には、クランク角を検出するセンサーを装着。






ブレーキを4POT化したのに伴い、ブレーキマスターシリンダーをウィルウッド製の大容量タイプに交換。このアルミキャストの質感に合わせるように、クラッチのフルードタンクはビレット製に交換。




掲載:ノスタルジックスピード 2014年3月 Vol.003 (記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

TEXT:TAKAYOSHI SUZUKI/鈴木貴義  PHOTO:AKIO HIRANO/平野 陽

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