リリシズムのある高級ハードトップの理想像。日本初の4ドアHTへの序章|1971年式 日産 セドリック 2000 ハードトップ GX Vol.1

230ハードトップは、大型の角形ヘッドランプが埋め込まれているのが特徴。セドリックのグリルは中央部が細く、グロリアは幅広になっているのが識別ポイント。また、ボンネットのデザインにも違いがあり、両サイド、中央のプレスラインが異なっている。

「抒情(リリシズム)のあるハードトップ」というキャッチコピーで、1971年にデビューした230セドリックハードトップ。ライバルであるクラウンに対抗するため、それまでの4ドアセダン、ステーションワゴン、バンというラインナップに、新たに230からは2ドアハードトップが加えられた。

 セドリック2ドアハードトップのカタログにある「抒情(リリシズム)」とは、辞書によると「自分の感情を豊かに、また、うったえかけるように述べあらわすこと」とある。さらにカタログには、「気品に満ちたクラシカルエレガンスのスタイル、優雅なインテリア、性能も操縦感覚もダイナミック、人と車の調和を目指す日産の、技術と経験をすべて結集した、まさしく日本を代表する最高級オーナーカーの誕生」と記されるなど、高度経済成長によって豊かになった個人オーナーをターゲットにしていた。また、1972年には日本初の4ドアHTが追加され、そのスタイルと利便性の高さから高い評価を集めた。


購入当初は純正のホイールカバーが装着されていたが、エンケイ・ディッシュのアルミホイールに変更。タイヤは、クーパーコブラのラジアルG/Tで、フロントは195/70R14、リアは215/70R14を装着。


SUキャブは、排出ガス規制前のためパワーが出る通称「丸キャブ」が装着される。73年以降は、本体頂上が平らな形状のSUキャブとなる。


豪華さと安全性を追求した内装。ステアリングは、610ブルーバード用を流用。


前席はスライドやリクライニングのほか、運転席は上下4段に角度調整できる新装置を装備。


ウッド調の大型コンソールには、アナログ時計、6ポジションの日産マチックフロアタイプのセレクター、パワーウインドーのメインスイッチを配置。


1971年式 日産 セドリック 2000 ハードトップ GX(K230)主要諸元
●全長4690mm
●全幅1690mm
●全高1420mm
●ホイールベース2690mm
●トレッド前/後1380/1380mm
●最低地上高185mm
●室内長1845mm
●室内幅1430mm
●室内高1130mm
●車両重量1360kg
●乗車定員5名
●最高速度170km/h
●登坂能力tanθ0.49
●最小回転半径5.5m
●エンジン型式L20型
●エンジン種類水冷直列6気筒SOHC
●総排気量1998cc
●ボア×ストローク78.0×69.7mm
●圧縮比9.0:1
●最高出力130ps/6000rpm
●最大トルク17.5kg-m/4400rpm
●変速比1速2.458/2速1.458/3速1.000/後退2.182(3速AT)
●最終減速比4.111
●燃料タンク容量65L
●ステアリング形式リサーキュレーティングボール
●サスペンション前/後独立懸架ウイlッシュボーン/半楕円リーフ
●ブレーキ前/後ディスク/リーディングトレーリング
●タイヤ前後とも6.95S-14-4PR
●発売当時価格138.95万円

ノスタルジックヒーロー 2013年2月号 Vol.156(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Motosuke Fujii/藤井元輔

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