Λ=ラムダ! ギリシャ文字を車名に持つ個性派モデル!|1979年式 三菱 ギャランΛ 2600 スーパーツーリング Vol.1

ギャランΣが丸形4灯ヘッドライトだったのに対して、ギャランΛは角形4灯。過去のクルマの表情とは一線を画して、実に個性的だった。角形フェンダーミラーは電動リモコン式だ。

       
三菱自動車工業が設立されたのは、1970年4月22日。三菱重工業の自動車部門が分離されてできた会社である。

その日に先立ち、1969年12月に発売されたのが、後に三菱車の存在を一挙に広めることになるヒット作、コルト・ギャランだった。

 4ドアセダンでスタートを切ったが、翌70年5月に2ドアハードトップを追加。その直線基調でバランスのいいフォルムを持つ小型乗用車は、人々の心を鷲づかみにして販売台数を伸ばした。

 1973年6月に2代目へフルモデルチェンジ。コルトの名が取れてギャランとなる。4ドアセダン、2ドアハードトップのボディーバリエーションで展開したが、初代ほどの人気が出ず、販売面で苦戦を強いられた。その状況を打開するために考えられたのが、セダンとハードトップをそれぞれ独立したクルマとして見せるため、より個性を強調したデザインを取り入れる方法だった。

 そして1976年5月、セダンのフルモデルチェンジ版としてギャランが登場。そしてクーペボディのコルト・ギャランGTOの流れも引き継ぎ、同年12月に2ドアハードトップのギャランがデビューしたのだ。



「ASTRON 80」の愛称を持つG54B型エンジンは、燃焼室に第3のバルブ「ジェットバルブ」を設け、超希薄燃焼を可能にしている。これが当時話題となった「MCA-JET」で、低燃費と排ガス対策を両立させたシステムだ。


純正アルミホイールに、クムホ製ホワイトリボンタイヤ795ツーリングA/S P185/70R14を装着する。


フロントフード先端にあるフードマスコットには、当時使われていたMの字をモチーフにしたマークが付く。


実走行2万7000kmということもあり、内装の状態も良好。ハーフカバーも純正オプションだ。


水晶発振式デジタル時計やスポットランプが組み込まれた、オーバーヘッドコンソール付。


1979年式 三菱 ギャランΛ 2600 スーパーツーリング(E-A135A)主要諸元
●全長4615mm
●全幅1675mm
●全高1330mm
●ホイールベース2515mm
●トレッド前/後1370/1355mm
●最低地上高160mm
●室内長1705mm
●室内幅1345mm
●室内高1080mm
●車両重量1220kg
●乗車定員5名
●登坂能力tanθ0.52
●最小回転半径5.1m
●エンジン型式G54B型
●エンジン種類水冷直列4気筒SOHC(サイレントシャフト付)
●総排気量2555cc
●ボア×ストローク91.1×98.0mm
●圧縮比8.2:1
●最高出力120ps/5000rpm
●最大トルク21.3kg-m/3000rpm
●変速比1速3.369/2速2.035/3速1.360/4速1.000/5速0.856/後退3.635
●最終減速比3.545
●燃料タンク容量60L
●ステアリング形式パワーステアリング
●サスペンション前/後ストラット/4リンク(アシストリンク付)
●ブレーキ前後ともディスク
●タイヤ前後とも195/70HR14
●発売当時価格183万円

ノスタルジックヒーロー 2013年2月号 Vol.156(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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79年式 三菱 ギャランΛ 2600 スーパーツーリング記事一覧(全3記事)

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※公開当初車名の振り仮名をシグマとしておりましたが、ラムダの間違いでした。お詫びして訂正致します。

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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