セリカ、カリーナ。歴代レビン・トレノ、ハチロクへと続く、トヨタ1600ツインカムの礎の1台|1968年式 トヨタ1600 GT5 Vol.2

トヨタ1600GTがあまり目立った存在でなかったのは、「よく町で見かけるクルマ」のボディをまとっていたからかもしれない。

【1968年式 トヨタ1600 GT5 Vol.2】

今回の取材車両のオーナーである野﨑喜文さんがトヨタ1600 GT5を手に入れたのは、37年前。
だが出合いの場は、このクルマには似つかわしくないところだったという。

「私の会社に来ていた旧車の好きな人が『あそこの解体屋にトヨタ1600GTが置いてあるよ』と教えてくれました。そういうクルマが存在していたことは知っていましたが、どこを見れば1600GTであると判別できるのかが分からないくらい、私にはこのクルマに対する知識がありませんでした」

 だが興味を持った野﨑さんは、さっそく教えられた解体屋に行ってみた。ボディの色も褪せて状態は決してよくなかったが「1、2年乗ることができればいいか」と軽い気持ちで購入を決め、自宅まで運んできた。

 そのうち板金塗装をしてきれいに直そうと考えて、パーツ探しを開始。その頃はまだ純正部品が正規ルートで手に入る状況で、こつこつと集め始めた。結果として、外装、内装のほとんどのスペアパーツを確保。唯一出なかったのはドア本体だったとか。

 こうして車体とスペアパーツが揃い、あとは板金塗装の工場を探して、仕上げてもらえばいいところまでこぎ着けた。ところが問題発生。クルマを1年以上も預かって、作業してくれる工場が見つからないのだ。野﨑さん自身が何軒も当たってみたのだが、どこからも断られ、途方に暮れてしまった。

Vol.3に続く


視認性のよいメーターパネル。スピードメーターは200km/hまで刻まれ、タコメーターは9000rpmまで目盛りがあり、7000rpmから上がレッドゾーン。


シフトノブはオリジナルではなく、オーナーの好みでトヨタの他車のウッドノブを流用。
 

アクセルペダルはシンプルな吊り下げ式となっている。


トヨタ・コロナは1967年6月のマイナーチェンジで、HTのテールランプユニットが大型化されたが、1600GTもそれを踏襲した。


フェンダーミラーは、防眩用に内側がガンメタに塗られているのがオリジナル。外側はメッキタイプ。


皆が憧れた1600 GT5のエンブレムは、リアガーニッシュに付く。


ノスタルジックヒーロー 2013年2月号 Vol.156(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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