生きた化石「シーラカンス」。高級な車格に4リッターV8がマッチ!?|77年式 三菱 デボネア Vol.2

エンジンルームに違和感なく収まった1UZ-FE型。ただ載せただけでなく、細かい補機類にはカバーを被せてエンジンルームをスッキリ見せる工夫をしているのがわかる。1UZ-FE型はパワーとトルクがある割にはタマ数豊富で入手しやすいので、いまスワップ用のベースエンジンとして世界的に人気が高まっている。

高年式なのに60sクラシックなデボネアは60年代の基本設計を維持したまま、80年代半ばまで生産が続いた奇跡の車両だ。
そのため、一部のクルマ好きのハートをつかんで独自の地位を築いているこの車だが、製造終了から40年が経ち、部品事情も厳しなってきている。

そこで最近増えてきているのが、デボネアのエンジンスワップ事例だ。デボネアオーナーはこのカタチにほれ込んでいる場合が多く、乗り続けるために積極的にスワップを選択するオーナーが増えているのだ。

今回取材したデボネアが積んだエンジンは、なんとトヨタ製V8の1UZ-FE型。もともとデボネアはエンジンルームが広いので、搭載エンジンの容積的制約は少なく、この排気量4LのDOHCヘッドを持つV8をラクラク飲み込んだ。デボネアは三菱の高級車として生まれながらも、直4、直6エンジン搭載車しかなかったが、この車格ならV8を積んでいてもおかしくなかったとも考えられるので、このエンジンチョイスは非常に興味深い。またそのボディフォルムも非常にアメリカ車を意識したものなので、アメリカ車を連想させるV8エンジンの搭載は、デボネアにとってごく自然なことのようにも思えてくる。

 かつては「シーラカンス」などとありがたくないイメージを付けられることも多かったデボネアだが、まだまだ進化の余地はある。大排気量V8ならではの野太い排気音を奏でながら疾走するこのデボネアを見れば、「生きた化石」のイメージなど、微塵も感じないことがわかるはずだ。



遠くから見ても威厳のある姿。この姿でV8エンジンの音を響かせるのだからとても格好いい。


純正は8連のサイコロテールランプだが、中央のガーニッシュを左右に延ばして4灯テールへとカスタム。


ホイールはアメリカ車のイメージでムーンアイズ製のベビームーンをチョイス。しかもこれは通常のスチール製とは異なるアルミ製で、質感が高いのがポイント。


エンジンカバーに入る形式名の刻印。


バーメーターだけでなく、コラムシフトレバーもオリジナルの物をそのまま使用する。デボネアらしさを損なわないための配慮が行き届く。


シートは張り替えではなく、シートカバーを現車合わせで製作。張り替えよりコストがかからず、見た目も悪くない。


メーターは純正のバーメーターがそのまま駆動するように配慮されている。

1977年式 三菱 デボネア 主要諸元
●エンジン:1UZ-FE型
●ミッション:20系セルシオ流用AT
●排気系:ワンオフステンレスエキマニ&マフラー
●ホイール:ベビームーンスペシャル(F&R:7J×16)
●タイヤ:FEDERAL SUPER STREET 595(F&R:205/55ZR16)
●エクステリア:カスタムリアガーニッシュ

掲載:Nostalgic SPEED vol.004 2014年 07月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Hirano Akio/平野 陽

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