1G-FEをスワップ! ブレーキは13系、ミッションは11系クラウン。70スープラのパーツも移植|1969年式 トヨペット クラウンバン Vol.3

搭載された1G-FE型は「BEAMS」と呼ばれるVVT-i付き直列6気筒エンジン。ヘッドカバーをペイントしメッシュカバーを付けてディティールアップ。

昔から高級車として伸びやかなデザインを与えられたクラウンは、旧車となった今でも高い人気を誇る車種のひとつでもある。

 しかし、ビンテージと呼ばれる世代のモデルは、そろそろ維持するのが難しい時代になってきた。

 このクラウンのオーナー、海野清さんは、3年前に念願かなってクラウンバンを入手したが、納車後2カ月ほどでエンジンがブロー。これをきっかけに「トヨタの6気筒エンジン」である1G-FE型にエンジンスワップを行った。

 同じトヨタ系の6気筒だと、JZ系のエンジンがスワップドナーとしてはポピュラーだが、5ナンバー枠から出てしまうという理由で選ばなかったというこだわりだ。

 またエンジンスワップと同時に、足回りの大がかりなモディファイも敢行。エンジン同様、高年式トヨタ車から丸ごと移植するかたちで、前後の足回りを刷新した。

 ブレーキは13系クラウンの物を流用して4輪ディスク化しているほか、ミッションは11系クラウンの4速ATを移植。しかもコラムシフトを生かすために、リンクはワンオフで作成された。その他メーターは70スープラの物を流用するなど、トヨタDNAを意識した の流用でクラウンバンは見事に復活したのだ。

 海野さんいわく、その乗り味は「今時のクルマ」というレベルだそうだ。走る、曲がる、止まるが完璧になったので遠出も問題なく、地元の静岡から東京までの移動もまったく苦にならないという。このクラウンは60年代車でも現代によみがえることができるという、好サンプルの1台といえる。


年々パーツの確保は難しくなり、日常使用に耐えうる個体は減っている。そんなオールドクラウンをよみがえらせるために、大手術を敢行したのがこのクルマだ。


エキマニはノーマルの物をそのまま装着するが、キャストではなくパイプ製なのでチューンドの雰囲気。


本来リーフサスのはずのクラウンバンだが、11系クラウンの4リンクの足回りをフレームごと移植。その仕上がりは重作業を感じさせない自然なものだ。マフラーはラウンドエンジニアリングで製作したステンレスのワンオフ物。出口は車体後部まで伸ばさず、デフ前あたりで下向きに排気する。


ルーフに乗せられているのはVW用のルーフキャリア。ウッドを使用したクラシカルなデザインで、このクラウンともマッチ。外観上の大きなアクセントにもなっている。


クオーターウインドーでカラフルな存在感を放つこれらは、ステッカーでは無く手描きでペイントした物。海野さんが懇意にしているショップ「バンナイス」代表の時田さんが、ビンテージステッカーのデザインを元に、ハンドメイドで描いている。


スワップ車であることを感じさせない、ストック然としたインテリア。ステアリングは60系クラウンハードトップの物を流用している。リンクを作成し、コラムシフトのまま載せ換えられた4速AT。そのまま操作が可能だ。

掲載:Nostalgic SPEED vol.004 2014年 07月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Hirano Akio/平野 陽

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