小さな3ドアボディには、可愛らしさとは不釣り合いなパフォーマンスを秘めているホンダ シティターボⅡ 。
ターボⅡは、当時の1.2Lクラスで初めて空冷式インタークーラーを装備することで、先にリリースされていたターボの100psを上回る110psというハイパワーを誇った。このインタークーラーは軽量かつ熱伝導率の高いアルミ製を採用。これにより、温度が上昇した吸入空気を効果的に冷却し空気密度を高めることができるため、当時の世界最高レベルの過給圧0.85kgf/㎠を達成することに成功した。
さらに、エンジン回転数が4000rpm以下でスロットルを全開にすると、10秒間、過給圧を約10%アップする「スクランブル・ブースト」という飛び道具も搭載。ドッカンターボと言われるゆえんだが、その加速感とパワー感は病み付きになること間違いなしだ。
高回転型自然吸気エンジンを得意とするホンダで、ターボエンジンを搭載するのは、このシティとレジェンドのみ(軽自動車除く)。走る楽しさや可愛らしさだけでなく、貴重な存在という意味でも、このシティターボはまさにアイドル。特によろしくメカドック世代は、一度は憧れたことだろう。現存する個体が少なくなったので、1日でも長くこのクルマを守ってもらいたい。
全長は短いが、背のたかさと脱着式後席により実用性もまずまず。
マフラーはユナイトのφ60mmオールステンレスに変更。
ターボよりも55mmもワイドになった全幅と、力強いブリスターフェンダーがターボⅡの特徴。
染めQで自家塗装した内装はオリジナルの雰囲気を大切にしている。ステアリングはNARDIのウッドに交換しているほか、機構そのものも全交換しているそうだ。
掲載:ハチマルヒーロー vol.16 2011年 11月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)
text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Motosuke Fujii/藤井元輔
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