国産初のツインターボを搭載した「ハイソ」なスポーツサルーン |1987年式トヨタ マークⅡ GTツインターボ Vol.1

直線基調のスタイリングは今見ると新鮮。

       
1980年代に巻き起こったハイソカーブーム。高級志向のセダンやクーペが飛ぶように売れ、街にあふれかえった時代だ。そして、そのハイソカーブームの中心にいたのがGX71である。

 GX71とひと言でいっても、マークⅡ、チェイサー、クレスタと、それぞれが異なるキャラクターの持ち主で、そのなかでもっとも人気を博したのが、マークⅡの4ドアハードトップ。そしてGTツインターボは、1985年に追加され、後のツアラーVへとつながるマークⅡのホットモデルだ。

 高級感漂うボクシーなデザインのエクステリアは、ラグジュアリー志向のグランデ系と大差なく、そのパフォーマンスの高さを外観から察することは難しい。しかし、GTツインターボには小ぶりなフロントスポイラーが標準装備され、さりげないアピールがなされている。そして、当時絶大な人気を誇った真っ白なボディもポイント。GX71系に採用されたのは「スーパーホワイトⅡ」で、多くの若者がこのボディカラーに憧れたものだ。


シートはグランデ系と異なり、サイドサポートやランバーサポートなど、細かな調整が可能なスポーツシートを装備。ホワイトのボディとワインレッドのインテリアの組み合わせが、いかにもハイソカーらしい。


センターコンソールのスイッチとは別に、メータークラスター脇にエアコンやオーディオのスイッチをレイアウト。なお取材車は、イクリプスのDVDナビを装備する。


トランクの開閉キーはエンブレムの裏側に隠されている。


バルクヘッド運転席側には車体番号の刻印が打ってある。


直線基調のスタイリングは今見ると新鮮。


1987年式トヨタマークⅡ GTツインターボ(GX71)
全長×全幅×全高(mm) 4690×1690×1385
ホイールベース(mm) 2660
トレッド前/後(mm) 1425/1440
車両重量(kg) 1350
エンジン型式 水冷直列6気筒DOHCツインターボ
エンジン種類 1G-GTEU
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク 75.0×75.0
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 185/6200
最大トルク(㎏-m/rpm) 24.0/3200
変速比 1速3.285/2速1.894/3速1.275/
4速1.000/5速0.783/後退3.768
最終減速比 4.300
ステアリング形式 ラック&ピニオン
サスペンション 前ストラット式/
後セミトレーリングアーム式
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205/60R15(前後とも)
発売当時価格 282.6万円

掲載:ハチマルヒーロー vol.16 2011年 11月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Hitoshi Ito/伊藤 均

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