ソアラ登場から5ヶ月後に設定されたターボモデルたち|1983年式 ソアラ 2.0ターボ Vol.2

ソアラといえばエレクトロニック・ディスプレーメーター。スピードメーター、タコメーター、水温計、燃料計まで電子化。

ツインターボのイメージが強いソアラ。それはZ20ソアラの影響によるものだろう。対して初代ソアラであるZ10ソアラはターボ車の印象は薄い。

 発売当初は、ターボモデルの設定はなかったからだろう。しかし発売から5か月後にはターボを搭載したモデルが発表され、1983年のマイナーチェンジで新たに1G‐GEU型搭載の2.0GTが追加されている。

 この2.0GTに搭載された1G‐GEU型は、長く使われてきたM型エンジンが排ガス規制の影響から発展が望めなくなってきたため、全くの白紙から理想的なエンジンを作るべく開発された物。

 80年代のトヨタ車の多くに搭載された傑作エンジンだ。

 このエンジンの登場によって、ターボ車はグレードの整理が行われ、M‐TEU型搭載車はすべて2.0ターボに統合された。その際、M-TEUにはインタークーラーが装備され、145psから160psへとアップ。また、燃料噴射制御、点火時期制御、アイドル回転数制御、故障診断などの機能が付き、アクセル開度や吸入空気量などをコンピューターで制御するトヨタのエンジン制御用ECUのTCCS(トヨタ・コンピューター・コントロールド・システム)が装備され、燃費やドライバビリティー、メンテナンスの向上が実現。絶対的速さよりトータル性能の追求を最重視し、高次元でバランスされたモデルに仕上げられた。

 ターボ車として単一グレードとなった2.0ターボには、上級車にしか標準設定のなかったバケットタイプのシートなどを新たに採用。さらに、60偏平タイヤの認可がおりたため、205/60R15サイズが装着され、標準ホイールもデザインが新しくなり、15インチにアップした。

 その後、86年にZ20型が登場するまで、唯一のターボ車としてラインナップされ続けたのである。

 その販売期間において、小さな改良を施され続けたZ10型は熟成。ソアラブームがいったん落ち着いた中期から後期のラインナップゆえに人気、知名度は低いが、高いポテンシャルを誇ったターボモデルなのである。

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オーナーはオークションで落札してきたというが、程度は良くなかったという。


VRターボは、ソアラが発売直後で話題となっていた時期に販売されていたため、多くの人の記憶に残った。
その点後半期に出てきた2.0ターボは印象に残っている人が多くない。


ソアラデザインの要というべきリアサイドウインドー。熱線がさらにシャープなイメージを増幅させている。


84年の部分改良によってドア格納式ミラーへと変更される。このクルマは83年式で最後のフェンダーミラーモデル。これもオーナーが気に入っているポイントの1つだ。



インタークーラー付きターボのM-TEU型直列SOHC6気筒2Lターボエンジン。


インタークーラー装備により、最高出力160psという大きなパワーを発生させながらもマイナーチェンジ前より燃費は改善。


掲載:ハチマルヒーロー vol.16 2011年 11月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Satoshi Kamimura/神村 聖

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