セリカの型式である「A」を受け継いだスープラ。その限定車|トヨタ スープラ 2.5GT ツインターボ R Vol.1

ターボRに装着されているのは本来トヨタのCIマークのエンブレムだが、撮影車両は前期型用の七宝焼きエンブレムに交換している。

「Supra」とは、「至上」であり「最高」であり、「超越」することを意味する古代ラテン語である。そのスープラという名を冠した意図は、往年の名車「トヨタ2000GT」を超える存在となるという、開発コンセプトにあった。

 「スープラ」という名称は、A60セリカXXの輸出仕様が「セリカ・スープラ」と名乗っていたことから。ところが、1986年の70スープラのデビューによってセリカとスープラは切り離され、スープラが独り立ちすることに。ただし、セリカの型式である「A」の型式はスープラが継承することになった。

 スープラのライバルと目されたのは、アメリカで確固たる人気を築いていた日産フェアレディZ(Z31)やマツダRX‐7(SA22C)など。ところが、国内においては、最強のライバルは同じトヨタにあった。それが、プラットフォームを共有する兄弟車の「ソアラ」だ。

 70スープラの開発主査である和田明広主査は、「ソアラは最高級プレステージスペシャリティーとして、トヨタの先進技術の粋を結集したクルマづくりを目指す。スープラは、より運動性能を高めたスポーツカーが狙いだ」とソアラとのコンセプトの違いについて語っている。「グランツーリスモ」から「リアルスポーツカー」へ、70スープラの挑戦が始まったのだ。


このクルマのメンテナンスなどの面倒を見ているスープラ専門店の「マーシーオートインポーツ」近藤誠代表によると、「程度のいい70が少なくなっている中で、これ以上のターボRはないと思えるくらい極上のノーマルだった」そうだ。


ターボR純正のダークシルバーアルミホイール。サイズは7JJ×16。ブレーキローターはスリット入りに変更している。


複雑なパイピングの下には、パワーの源となるツインターボがレイアウトされる。軽量のセラミックターボを採用し、コンパクトなエキゾーストマニホールドとあわせて、優れたレスポンスを実現。


本来はトヨタCIマークのエンブレムだが、前期用の七宝焼きエンブレムに交換。


バルクヘッドに装着された車台プレート。生産工場はA53と記されており、愛知県の田原工場とわかる。



トヨタ スープラ2.5GTツインターボR(JZA70)スペック

全長×全幅×全高(mm) 4620×1745×1300
ホイールベース(mm) 2595
トレッド前/後(mm) 1470/1475
車両重量(kg) 1530
エンジン型式 1JZ-GTE
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 2491
ボア×ストローク(mm) 86.0×71.5
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 280/6200
最大トルク(kg-m/rpm) 37.0/4800
変速比 1速3.251/2速1.955/3速1.310/
4速1.000/5速0.753/後退3.180
最終減速比 4.100
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション ダブルウイッシュボーン式コイルスプリング
ブレーキ ベンチレーテッドディスク
タイヤ 225/50R16 92V(前後とも)
発売当時価格 328.9万円

掲載:ハチマルヒーロー vol.16 2011年 11月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Ryotarow Shimizu/清水良太郎

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