「普通に出かける時にも乗るし、北海道にドライブに出かけます」ハコスカはもはやライフワーク! 老舗ショップのオーナーが手がけるGT-R|1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R Vol.3

老舗ショップの3台のハコスカ。

       
【1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R Vol.3】

「僕にとってのハコスカは、趣味のレベルじゃなくてライフワークみたいになってますね。普通に出かける時にも乗るし、北海道にドライブに出かけますし。今は親父と巡った思い出の地を、GT‐Rで訪ねるのが楽しみになっています。2012年には、3台とも北海道に行きましたし、東北や鹿児島にも行きました。日本一GT‐Rを走らせてるんじゃないでしょうか」と語るのは、旧車好きであれば、知っている人も多い有名な老舗「グランドスラムGT‐R」代表、西講一郎社長だ。

 ハコスカ乗りの間では「関西の西さん」と呼ばれ親しまれている、彼は3台のGT-Rを所有しているが、今回紹介するのは1998年頃に手に入れた72年式だ。

 フロントのオーバーフェンダーやカーボンボンネット、ロールケージにフルバケットシートなど、サーキット走行会仕様といったチューンドGT‐Rとなっている。

 だが、実は大事故を起こしグチャグチャの状態で引き取って修復したGT-Rだ。

 現在は、カーボンボンネットをはじめ、フロントオーバーフェンダー、ミドルタイプのチンスポ、FRPバンパ−、カーボントランク&リアウイングなど、3台の中では最も過激な外観となっている。S20型エンジンは、290度のハイカムを組み込んだハイチューンバージョンで、フルタップのオリジナル車高調、APレーシング製ブレーキ、ニスモ6速MT、R200(ファイナル4.625)、7点式ロールケージ、レカロ製フルバケなど、サーキット走行を楽しめる装備とポテンシャルを持っている。



長年培ったノウハウが詰め込まれたKPGC10。


ロールケージが組まれた内装、ぬいぐるみがぶら下がっているのは普段のまま。エンブレムやサイドバッジ類は、イタズラ防止でステッカーに変更してある。


取材時に搭載されていたS20型エンジンは、レースカー用のエンジンで、テスト走行中だった。ワークスタイプのオイルキャッチタンクなどを装備している。


トランクには、ステンレス製100ℓ燃料タンクのほか、遠征時の荷物が満載。クルマを変えた時は、この荷物を入れ替えればOK。


ホイールはRSワタナベのRタイプで、フロントに8J×15。リアに9.5J×15を装着。タイヤは205/60R15と215/60R15の組み合わせ。


フロントのブレーキは、APレーシング製4ポットキャリパーにφ300㎜ローター。リアはDR30用を流用してディスク化。


イタズラ防止でステッカーに変更してあるエンブレムなど【写真7枚】

1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R記事一覧(全3記事)

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掲載:ノスタルジックヒーロー 2013年2月号 Vol.155(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Ryotarow Shimizu/清水良太郎

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