「張り込み」にも使っていたクルマ=老舗旧車専門店オーナーが初めて手にしたGT-Rって、どういうこと?|1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R Vol.1

S20型エンジンはノーマル仕様ながら、予備バッテリーを装備する西スペシャル。バッテリー切り替えスイッチのほか、ヒーターのON/OFFコックも装備。

【1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R Vol.1】

 1983年に創業したショップ「グランドスラムGT‐R」は、旧車好きであれば、誰もが知る老舗。
そして「関西の西さん」といえば、ハコスカ乗りの間では、グランドスラムGT-Rの西講一郎社長のことを指す。

 そんな西さんが最初のハコスカを手に入れたのは1973年のこと。はじめに手に入れたのは1971年式4ドア2000GTだったが、その3年後の1976年。念願かなって1969年式4ドアGT‐Rを購入した。

 外観はノーマルな雰囲気が残っており、フロントにチンスポ・ミニを装着している程度。ただし、このチンスポのおかげで、高速安定性が良くなっているとか。足回りは20年も使っているH150サスが、いい落ち具合になってきたとのこと。14インチのスチールホイールは純正風。タイヤは185/70R14を履く。フロントブレーキは、4ポットのレース用MK63を組み込み、φ280mmローターを組み合わせている。やはり、高速道路でも安心して踏めるブレーキは必須なんだとか。

 そんな西さんのGT-Rは今でもナンバーが付いており、現役の実働車。

 西さんは、かつて大阪府警の警察官で刑事として活躍していた。その頃、仕事上の張り込みなどでも使っていたというのだから、まさに西さんとともに人生を歩んできたGT-Rといえるだろう。

 GT-Rを張り込みに使う刑事なんて、ドラマの世界だけの話かと思っていたら、現実にあったというのにも驚く。

Vol.2、Vol.3へ続く


最もノーマルな雰囲気が残っているのが、最初に手に入れた69年式PGC10。当時、給料が手取りで6万円程度だった時代に、88万円で購入。


シルバーのボディカラーが大人のGT-Rの風格だが、これまで、シルバー、ブルー、オレンジ、シルバーと何度も全塗装を繰り返しているのだ。


シートや内張りに破れはなく、コンディションは抜群。モモ製ステアリングやカーナビ、モニター、ETCなどを装備し、快適なドライブを楽しめる。


メーターパネル下のステアリングシャフトには、電動パワステが組み込まれていて、すえ切りや車庫入れも片手でOK。車速感応タイプのため、走行中のフワフワ間もまったくなく安心。


トランクの燃料タンクは、ステンレス製100Lタンクに交換。燃料を送る電磁ポンプは、故障しても走れるように2基がけしている。

掲載:ノスタルジックヒーロー 2013年2月号 Vol.155(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

故障しても走れるように2基がけされた燃料の電磁ポンプなど【写真6枚】

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Ryotarow Shimizu/清水良太郎

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