「純正部品やリペア部品は貯金と思って買っておく」ドライカーボン外装や2.4Lキットなど、 オリジナルパーツで進化するGT-R|1971年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-R Vol.2

テールランプ下にはショップ・ステッカー。

       
【1971年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-R Vol.2】

今でこそRSスタートのデモカーとして走っている1972年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-R。実はハコスカは1976年に340万円で譲ってもらったケンメリGT‐Rと入れ替わるように手に入れた物だ。

 1992年まで宮崎さんの所にあったのだが、そのケンメリGT-Rどうしても譲ってほしいというお客さんからの要望で、2ドアのGT‐Rと入れ替えで売却することになった。

 そのGT‐Rこそが、現在も宮崎さんの愛車であり、RSスタートのデモカーとして走り回っているクルマそのものなのだ。

 入手時こそノーマルだったが、足回りにはじまり、マフラー、内装、エンジン、ブレーキ、そしてついにはドライカーボンの外装まで開発している。

「どのパーツも、お客さんに取り付けるのと同じ条件で装着し、テストしています」と宮崎さん。もちろん、自分が速く走るために必要だと思うパーツを開発しているわけだから、同じ思いを持つオーナーさんたちからも大好評。

「サーキットで自己ベストが出せなくなったら降りるかも」というだけあって、ラップタイムは現在も更新中。速さの秘訣は、ドライビングスキルもさることながら、オリジナルパーツによるところが大きいのはいうまでもない。


「純正部品やリペア部品は貯金と思って買っておく」そうだ。


センターコンソールには、Defi製の追加メーターと、収納スペースにはHKS製のサーキットアタックカウンターを装備する。


シートはRSスタートオリジナルのフルバケ。生地パターンが日産のレース用のイメージだ。


タコ足はφ42.7mmの等長ステンレス製で6-1タイプ。


リアのロワアームはピローボール化され、キャンバー、トー、キャスターの調整が可能。スタビライザーはワークスタイプのピローボール式。デフはアルフィンカバー付きR200で、ファイナルは4.625が組み込まれている。


ボンネットの裏側は、純正同様の補強が入れられている。ドライカーボンはすべて美しい綾織り仕様だ。


ボンネット、フロントフェンダー、ドアミラーはドライカーボン製。


1971年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-R(KPGC10)主要諸元表
●エクステリア:RSスタート製ドライカーボンボンネット/フェンダー/フェンダーミラー/ドア リアスポイラー、FRP製前後バンパー/トランク、HIDヘッドライト、ランプ類LED化
●エンジン:S20改2.4L仕様(ボアφ83mm×ストローク73mm)、鍛造φ83mmピストン、I断面 コンロッド、フルカウンタークランク、IN/EXとも304度(オリジナルプロフィール)、強化スプ リング、ウエーバー45DCOE、φ42.7mm等長ステンタコ足(6-1タイプ)、φ48.6mmマフラー
●駆動系:71Cクロスギアミッション、R200LSD(ファイナル4.625)+アルミフィンカバー
●足回り:オーリンズ製車高調、フロントロワアーム延長、リアキャンバーゼロ加工、ワークス タイプピローボール式スタイビライザー
●ブレーキ:ブレンボ・タイプⅡ(4ポットキャリパー&φ280mm2ピースローター)、
●タイヤ:BSポテンザ RE01フロント205/50R15、リア225/50R15
●ホイール:ワークCR01 8.5J×15、リア10J×15
●インテリア:RSスタートオリジナルフルバケ(左右)、Defi製水温・油温・油圧計

掲載:ノスタルジックヒーロー 2013年2月号 Vol.155(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

ボンネットやフェンダーミラーなどドライカーボン製パーツやオリジナルシートなど【写真8枚】

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Motosuke Fujii/藤井元輔

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