アルミ製の「SKYLINE」の文字が入るステアリングで操る「ハコバン」|1972年式 日産 スカイライン 1800 バンデラックス Vol.2

3代目C10系スカイラインには、当初直列4気筒SOHC エンジンを搭載するWC10のステーションワゴン、VC10 のバンが用意されていた。6気筒エンジンモデルよりも、 フロント回りが短いのが特徴だ。ボディカラーはゴールド メタリックだったが、シルバーに塗り替えられている。

       
【1972年式 日産 スカイライン 1800 バンデラックス Vol.2】

今回紹介する古川隆義さんのスカイラインバン(ハコバン)は、1972年式の1800バンデラックス。C10系ハコバンとしては、最終仕様といえるモデルだ。

というのも、ハコバンはデビュー以来コラムシフトが採用されていたが、1971年9月のマイナーチェンジで、エステートと同じフロア4速MTがラインナップに加わったのだ。古川さんのハコバンは、まさにそのフロア4速MTを搭載している。

 彼がこのハコバンと出合ったのは、今から8年ほど前のこと。当時はケンメリGT‐XEに乗っていたが、茨城にあった(現在は閉館)「プリンス&スカイライン・ミュウジアム『レッドパーク』」を訪れた際、展示してあったハコバンにひと目ぼれしてしまったのだ。

「フロントはGT‐Rと変わらないイカツイ顔なのに、リアはちっちゃい目のキュートなデザインで、そのアンバランスさにほれました」と古川さん。

 そしてそのハコバンを探し始めるのだが……そこで思わぬ出合いが待っていた。次回はその出合いについて紹介していく。


2年ほど前、偶然、新品のリアバンパーを発見し、即購入して交換している。純正ホイールキャップは、サビが浮いていたのを、ブラスト&板金、再メッキを施して新品レベルに復活させた。


5名乗車時は、1000mm(奥行)×1260mm(幅)×825mm(高さ)のスペースがある。2名乗車の場合は、リアシート背面のノブを回すと、リアシートが倒れ、さらに広いスペースとなる。


助手席側前方に取り付けられた車台プレート。バンを表す「VPC10」型の文字が読み取れる。


2本スポークのステアリングは、中央のパッドがABS樹脂一体成形で、アルミ製の「SKYLINE」の文字が入る。

1972年式 日産 スカイライン HT 1800 スポーティ GL 主要諸元
●全長4135mm
●全幅1595mm
●全高1390mm
●ホイールベース2420mm
●トレッド前/後1325/1320mm
●最低地上高175mm
●室内長1655mm
●室内幅1325mm
●室内高1100mm
●車両重量950kg
●乗車定員5名
●登坂能力tanθ0.57
●最小回転半径4.9m
●エンジン型式G18型
●エンジン種類水冷直列4気筒SOHC
●総排気量1815cc
●ボア×ストローク85.0×80.0mm
●圧縮比8.3:1
●最高出力105ps/5600rpm
●最大トルク15.3kg-m/3600rpm
●変速比1速3.382/2速2.013/3速1.312/4速1.000/後退3.365
●最終減速比3.889
●燃料タンク容量50L
●ステアリング形式リサーキュレーティングボール式
●サスペンション前/後ストラットボールジョイント式/半浮動ボールスプライン式
●ブレーキ前/後ディスク/リーディングトレーリング
●タイヤ前後とも6.15S-14-4PR
●発売当時価格79.2万円

掲載:ノスタルジックヒーロー 2013年2月号 Vol.155(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

全ての画像を見る

72年式 日産 スカイライン 1800 バンデラックス記事一覧(全3記事)

関連記事:スカイライン記事一覧

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Kazuhisa Masuda/益田和久

RECOMMENDED

RELATED

RANKING