「GX5」TSレースゆずりのクロスレシオ5MTで当時の若者を魅了した|B110 日産 サニークーペ 1200 GX5 Vol.1

1966年4月にデビューした初代B10サニー1000のイメージを引き継ぎ、1970年1月にデビューしたのが、2代目のB110サニー1200だ。

発売当時は1000シリーズも継続販売されていたが、ひと回り大きくなり、洗練されたダイナミックでスピード感のあるボディと、A10型からより高性能化されたA12型エンジンを搭載するなど、B110には1970年代にふさわしいスペックと装備が与えられていた。

 B110サニーが若者から絶大な支持を集めた要因の1つは、サーキットでの活躍が挙げられる。その原動力となったのが、1972年8月に追加された高性能バージョンのGX5だ。
エンジンはベースとなったGXと同じSUツインキャブ仕様のA12型エンジンを搭載するが、これにポルシェタイプのサーボシンクロを持つ直結5速の56Aというミッションが組み合わされていた。

ただし、最高出力83ps/6400rpm、最大トルク10.0㎏‐m/4400rpmという基本的な動力性能はGXとなんら変わらない。だが、5速のギア比が1.000となる直結とし、2〜4速にスポーツ走行に適したクロスレシオのギアが組み込まれたことで、走行性能が大幅にアップ。ワインディングではもちろん、サーキットでもポテンシャルの高さを実証したのだ。


鮮やかなサングロウグリーンのボディにレッドのストライプが描かれたサニークーペ1200GX5。ボンネットとフロントガラスの間にあるカウルトップのエアインテークカバーや砲弾型のフェンダーミラーはGXシリーズと共通。


ドア後方にエアアウトレットが設けられているのはクーペの特徴。ボディサイドのストライプは、クーペとセダンのGX5専用デザイン。


運転席は、NISMO製のバケットシートに交換されているが、助手席はトリコット張りの純正シートを装着。ヘッドレスト一体型のハイバックシートはGX5専用で、憧れのアイテム。



運転席側のサイドウインドーには、懐かしいキャラクター「サニーちゃん」のステッカーが残っていた。


運転席のステップには、オーナーとサニー好き仲間の集まり「CLUB S」のステッカーが貼られている。


キャブの下にあるタコ足はワンオフの手曲げを装着。



日産サニークーペ1200 GX5(B110)
●全長3825mm
●全幅1515mm
●全高1350mm
●ホイールベース2300mm
●トレッド前/後1240/1245mm
●最低地上高170mm
●室内長1620mm
●室内幅1270mm
●室内高1095mm
●車両重量705kg
●乗車定員5名
●登坂能力tanθ0.530
●最小回転半径4.1m
●エンジン型式A12型
●エンジン種類水冷直列4気筒OHV
●総排気量1171cc
●ボア×ストローク73.0×70.0mm
●圧縮比10.0:1
●最高出力83ps/6400rpm
●最大トルク10.0㎏-m/4400rpm
●変速比1速3.757/2速2.374/3速1.659/4速1.254/5速1.000/後退4.040
●最終減速比3.900
●燃料タンク容量38L
●ステアリング形式リサーキュレーティング・ボール
●サスペンション前/後ストラット・コイル独立/半浮動式バンジョー・半楕円リーフ
●ブレーキ前/後ディスク/リーディングトレーリング
●タイヤ前後とも6.00-12-4PR
●発売当時価格65.5万円

掲載:ノスタルジックヒーロー 2012年12月号 Vol.154(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Motosuke Fujii/藤井元輔

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