「強いて言うならばそろそろショックアブソーバーの交換をしたい」総走行距離30万km、元いすゞ技術者のワンオーナー車|88年式 いすゞ ジェミニ ZZ ハンドリング バイ ロータス SE Vol.2

       
88年式の「いすゞ ジェミニ ZZ ハンドリング バイ ロータス SE」ことJT190を所有するオーナーの鏑木一夫さんは、もともといすゞの技術者だ。

 このJT190ジェミニの開発にかかわった1人で、最初の乗用車であるヒルマンからはじまり、ベレル、ベレット、117クーペといすゞ乗用車の歴史とともに歩んで来た。しかし、「いずれ乗用車開発が難しくなっていく」との読みから、1991年にいすゞを退職。

 鏑木さんの読み通り、いすゞは乗用車からの完全撤退し、歴史は途絶えてしまった。
 
 しかし、だからといって鏑木さんとジェミニのつながりが途絶えるわけではない。

 今回の撮影車であるJT190は開発に関わっていた時期に購入したもの。つまり退職してから今日までずっといすゞの乗用車に関わってきたのだ。

 ちなみに購入した理由は、深い緑色が気に入っていたこともありハンドリング バイ ロータスを選んだ。

 しかも発売されたばかりのSEをチョイス。

 ほとんどのオプションパーツが標準装備された特別なグレードだ。エンジンパワーに重きを置いたイルムシャーに対して、操縦性に重きを置いたしなやかな足回りが鏑木さんの心をつかんで離さなかったという。

 そして総走行距離30万kmを超えているが、問題なし。

 強いて言うならばそろそろショックアブソーバーの交換をしたいという鏑木さん。まだまだJT190との生活は続きそうだが、どうやって30万キロも快調に走ってこれたのか?

 次回Vol.3でその理由が明らかになる。


5J×14のBBSアルミホイールが標準装備。タイヤはPOTENZA RE88。ロータスによって選定された組み合わせ。


タコメーターのレッドゾーンが7700rpmからとなっており、高回転特性エンジンであることを証明。


ステアリングから極力手を離さずに操作可能なライト関連スイッチをまとめたクラスタースイッチ。


ワイパー関連のスイッチは左側にまとめられた。


掲載:ハチマルヒーロー 2011年 05月号 vol.15(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Akio Hirano/平野 陽

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