22年で総走行距離はたったの2万6000km。預かるつもりが譲り受けることに|1988年式 いすゞ アスカ イルムシャー Vol.2

2Lガソリンターボモデルをベースにドイツのイルムシャーがチューニングを手掛けた。

いすゞアスカと聞いてピンとくる人は少ないだろう。いすゞが乗用車から撤退する2002年まで、その名前が残っていたにもかかわらずだ……。
 今回の撮影車両は1988年式の初代「アスカ イルムシャー」という非常に希少なクルマ。その貴重なクルマに長く乗っていたのは、あるワンオーナーだった。

そのオーナーがアスカを手放すという話を聞いた村上順二さんは、とりあえず、自分の手元で預かることを決めた。

 2010年に譲り受けた時、総走行距離はたったの2万6000km。1988年から22年が経過していたにもかかわらず、走りこまれることなく、ボディコンディションはよかった。駆動系も大きな修理をすることなく、今では普段乗りとして活躍している。室内の天井が剥がれ落ちていたが、ハンドタッカーの仮留めで、急場をしのいだ。

 最初は預かるつもりだったが、徐々に愛着が湧いてきてしまったという。

「アスカを眺めていると、直線的なボディラインが、基本に忠実なスタイリングだったんだと感心します。その端正な姿が好きです」と村上さん。

 独特の配置によるメンテナンスのしづらさに困っているというが、アスカ イルムシャーへたゆまない愛情を注ぐ。「クルマは走らせてこそベストコンディションを保てる」と、イルムシャーらしさを存分に楽しんでいる。

 イルムシャーが行ったチューニングはスポーティーであり、しなやかに走るという洗練されたテイスト。ガチガチの走りに振ったチューニングや、フワフワな乗り心地だったりと、極端な性格のクルマが多かったマーケットにおいて、その味付けは新鮮であった。





同時期のジェミニイルムシャーはインタークーラーターボを採用していたが、アスカにはインタークーラーが付いていない。





当時のクルマ好きが憧れたレカロシートは標準装備だった。



純正オプションだったクラリオン製オーディオシステム。イコライザーにはクラシック、ジャズなどに適したセッティングがメモリーされている。


掲載:ハチマルヒーロー 2011年 05月号 vol.15(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Akio Hirano/平野 陽

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