ハチロクはとても便利なファミリーカー! 日常使いから旅行まで、貴重な特別仕様車を乗って愛するオーナー|1986年式トヨタ スプリンター トレノ・ブラック・リミテッド Vol.3

4A-GEU型エンジンはそのままに、オーナーの好みのパーツで手が加えられたエンジンルーム。エアクリーナーはアペックス製、タワーバーはアイバワークス製、プラグコードはTRD製。

       
以前から80車の中で屈指の人気車であるAE86カローラレビン&スプリンタートレノ。人気車だけに中古車市場でも人気が高く、新車時の価格を上回る個体も多く愛好家も多いが生産された期間は実は短い。

 1983年5月に発売し、後継となるAE90系カローラ&スプリンターの登場したのは87年5月と、カタログモデルとして販売された期間は4年間しかないのだ。
 
 そして短いハチロクの販売期間の中で、唯一の特別仕様車として専用パンフレットが作られ、ディーラーの店頭で注文を受けたのが「トヨタ スプリンター トレノ・ブラック・リミテッド」。全国限定400台として販売され、現存台数が多いとは言えない貴重なグレードだ。

 そんなお宝車を持つオーナーが京都府に住む土屋博之さん。

 なんでも土屋さん、以前はふつうのミニバンに乗っていたというが、奥さんがテレビアニメの「頭文字D」を見ていたのをきっかけに、自身も興味を持ち始めたという。

「私も影響されて観るようになり、AE86のミニカーを集めたり、マンガの舞台となった群馬県の榛名山へ行ったりしているうちに、すっかりハチロクにはまってしまい、とうとう実際に乗ることになりました」

 そして幸運な事に程度極上のフルオリジナル、しかも限定車のトレノ・ブラック・リミテッドを手に入れた土屋さん。
 もったいなくて乗れなくなりそうなお宝のクルマだが、生活の足として毎日ガンガン走らせている。

「私の愛車はこれ1台だけなので、通勤や買い物、旅行など、すべてハチロクで済ませています。家族4人で出かけることも多いですが、みんな楽しんでくれていますよ」

 クルマは走らせることで好調が維持できるという考え方で、走行距離は間もなく19万kmに達する。そしてフルオリジナルにこだわるということでなく、雰囲気は残したまま、自分の好みのパーツを装着している。
 土屋さんにとってハチロクは、スタイルが最高にカッコいい、とても便利なファミリーカー。ハチロクを通じてたくさん友達もできて、ハチロクライフを大いに楽しんでいるのだ。


ベース車両はスプリンタートレノ3ドアGT APEXで、黒いフルカラー仕様であるところがウリ。


ブラック・メタリックのボディカラーにゴールドのサイドピンストライプとステッカーが張られている。


カロッツェリアDVDプレーヤーDVH-P540とパナソニックのインダッシュナビCN-HDX730など、快適装備も取り付けてある。



生活の足として毎日ガンガン走らせているという。


掲載:ハチマルヒーロー 2011年 05月号 vol.15(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

ゴールドのサイドピンストライプとステッカーなど、全ての画像を見る

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Minami Hirotaka/南井浩孝

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