現役で働く商用車 心機一転! 左官屋で働くボンネット型トラック 1

66年式トヨタ・スタウト。スタウト(STOUT)とは、丈夫とか頑丈という意味。

66年式 トヨペット スタウト1900


 現在ではトヨタに商用トラックのイメージは希薄だが、もともとは他のメーカーと同じようにドル箱商品。1935年8月には国の要請を受けて完成させたトヨダG1型トラックを皮切りに、戦前戦中にかけてGA型、GB型、KB型、KC型と改良型を製作・販売した。
 戦争直後は米軍トラックの修理などを請け負いながら47年にS型エンジン搭載のSB型トラックを開発。50年におきた朝鮮戦争によるBM型トラックの特需で開発資金のできたトヨタは52年にSG型トラックを発売する。設計の古さを指摘されていたS型エンジンから、燃費はそのままで出力が倍増したR型エンジンへと移行した57年には、トヨペットライトトラックを発売。そのトラックの愛称を変更し59年に発売されたのがスタウトだ。


スタウトの外装後ろ
ボンネットからフロントバンパー、ボディ下回りがサビついた個体が多いが、しっかりとレストアされたこのクルマは仕事でハードに使われていても、キレイな状態を保つ。
荷台は後ろ1方向のみが開閉可能。


スタウトのグリル
押し出しが強く、直線基調のスタウトのボンネットからフロント部。


スタウトのエンブレム
車名を示すのはフェンダーにあるこのエンブレムのみ。
飾りのないエンブレムがスタウトのイメージそのまま。


スタウトの荷台
シンプルで無駄の少ない荷台は容量が大きく感じる。
もともと荷台には穴が開いており、鉄板を上に重ねてしのいでいたという。


スタウトの荷台
パーテーションバーも頑丈。大型機械はここにロープでくくり付けて固定。


■66年式 トヨペット スタウト1900(RK100)
●全長4690mm●全幅1695mm●全高1750mm●ホイールベース2800mm●最低地上高205mm●荷台長2275mm●荷台幅1575mm●荷台高425mm●車両重量1460kg●乗車定員3名●最大積載量2000kg●登坂能力sinθ0.283●最小回転半径5.7m●エンジン型式3R-B型●エンジン種類水冷直列4気筒●総排気量1897㏄●圧縮比7.7:1●最高出力80ps/4600rpm●最大トルク14.5kg-m/2600rpm●変速機前進4段/後退1段2~4速シンクロメッシュ●ブレーキ前後とも油圧内部拡張4輪制動●タイヤ前/後7.00-15 6PR/7.00-15 12PR●発売当時価格68万円


ノスタルジックヒーロー 2013年2月号(Vol.155)掲載

photo:Isao Yatsui/谷井功 Cooperation:オートサークル

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