純正オプションの日産トリコロールを纏う1台! 日産ラリーマニアのオーナーが持つ貴重な個体|1988年式 日産 ブルーバード 1800 SSS-R Vol.3

       
1987年にデビューしたU12ブルーバードSSSは久々にラリーに参加するとあり話題となった。
なかでもSSSのポテンシャルをさらに高め、ラリー競技専用モデルとして誕生したのが、「日産 ブルーバード 1800 SSS-R」だ。

そんな貴重な個体を持つのがオーナーの湯川 峰さんだ。
なんでも「中学生のころから周りにラリー車好きが多かった」という特殊(?)な環境で育ったせいか、実車を見たりラリー雑誌を読みあさっていたという湯川さん。

AE86にはじまり、ランエボⅠ、エボⅢ、AW11MRⅡなどを乗り継ぎ、SSS-Rにたどりついたという。

 なかなか中古車市場に出てこないSSS-Rだが、1997年に偶然知り合いのショップにSSS-Rが入ってくるということで、「トリコなら!」と思っていたところ、今のSSS-Rが入ってきたので、即決!

 そのときは、新車から1年半しか乗っていないランエボⅢとMRⅡを下取りに出し、さらに50万円ほどかけてしっかりクルマを仕上げたのだ。

 購入当初はこのSSS‐Rでジムカーナに参加したり、ダートを走ったこともあったらしいが、さすがに最新モデルのランエボやインプレッサと戦うにはムリがあり、現在は普通に使っていて、イベントなどに参加している。

 しかも、そこから日産トリコロールにドップリとハマり、Z300ZX 2シーターのZ31ワークスラリー車仕様を造り、次はシルビアHTをベースにバイオレットGTS仕様を計画。日産ラリー・ファンにふさわしいクルマ遍歴を持つ。

「パーツも手に入りにくくなってきているので、ボディをレストアしたい」と語る、有名な日産ラリーマニアの湯川さんには、特別なお宝グルマなのだ。



貴重な日産トリコロールは、屋根の赤い部分の退色がひどかったため補修した以外は、当時のオリジナル塗装の未再生車。そのためレストアするのも悩んでいる。



競技に出場するために購入するオーナーがほとんどだったため、純正オプションの日産トリコロールをまとったSSS-Rは激レア。


運転席は、後期SSS-R純正OPのニスモフルバケットに、純正OPのサベルトトップフォーミュラ4点式+パッドを装着。助手席はレカロLS。



4ドアながら定員は2名登録。発売当時、当初は定員2名だったが、リアシートを装備した定員4名が追加され、ロールバーをレスオプションとすることで、定員5名で登録された車両もあったようだ。



純正の4点式ロールバーを外し、9点式ロールケージに変更している。


掲載:ハチマルヒーロー 2011年 05月号 vol.15(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Satoshi Kamimura/神村 聖

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