オリジナルのままが魅力! 仕事先で出合った4WS付きのギャラン「ラリー・スペシャル」|91年式 三菱ギャラン 2.0 VR-4 RS Vol.3

       
競技用車両への改造を前提にした、簡素な装備を持つグレードであるVR‐4 RS。

 そんなギャランVR-4 RSを、4年ほど前に手に入れたというのが長谷川誠さんだ。
 そのきっかけは仕事先への訪問だったという。

「注文いただいた品物を、取り引き先だったラリー系ショップのストリートライフさんへ届けるために訪問しました。仕事を終えて帰ろうとしたところ、店頭に販売車両として展示されていた、白いギャランが気になりました」

 引きつけられるようにクルマのところへ行き、長谷川さんは店のスタッフに「ちょっと見せてください」と声をかけた。運転席に乗り込み、エンジンを回してみた。すでにギャランAMGタイプⅠを所有していた長谷川さんだが、当時VR-4 RSはほとんど意識していなかったクルマだった。

「内装もオリジナルで4WS付きのRS。かなり珍しい個体であることは分かりました」

 それから4日後の週末に再訪して、試乗させてもらった。購入するつもりはなかったというが、すっかりギャランVR-4 RSの走りの魅力に取り付かれてしまった。

「昭和期最後の硬派のスポーツセダンとして、このE39ギャランの『ラリー・スペシャル』にとても好感を持っています。走りのポテンシャルの良さと割り切った装備の使いやすさ。それが購入の決め手でした」

 ギャランは、今なお魅力いっぱいだ。


過去の4ドアセダンのロードカーとは異次元のもので、走らせた誰もがモータースポーツフィールドでの成功を確信することができた。



ギャランの後、ランサーエボリューションにも搭載され、三菱のモータースポーツ向けエンジンの主力となった4G63型ターボエンジン。パワーがあって頑丈な名機である。



ラリーやダートトライアルなどの競技車両ではロールケージが組まれるので、リアシートはほとんど取り外されてしまう。



掲載:ハチマルヒーロー 2011年 05月号 vol.15(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Satoshi Kamimura/神村 聖

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