ギャランの最強シリーズがE30系。そのモータースポーツ仕様「RS」|91年式 三菱ギャラン 2.0 VR-4 RS Vol.1

       
ギャランは、三菱を代表する小型乗用車として、35年の長きにわたり生産されてきた。2005年に一度、ギャランの車名が三菱のラインナップから消滅しているが、その2年後の07年にギャランフォルティスとして復活した(現在は生産が終了している)。

 初代のコルト・ギャランが登場したのは1969年12月。その後、フルモデルチェンジを重ね、6代目として87年10月に世に送り出されたのが、今回の取材車両であるE30系ギャランだ。後の代でエンジンパワーでは凌ぐモデルが出るのだが、あえていえばギャランの最強シリーズがE30系だった。

 その中核を担ったグレードが、VR‐4。2L水冷直列4気筒DOHC16バルブ・インタークーラーターボの4G63型エンジンを搭載し、フルタイム4WDの駆動方式を持っていた。


逆スラントで押しの強いデザインが魅力のギャランのフロントフェイス。やはりモデルごとにバッジの位置などが違う。



ボディのアウターパネルに「くびれ」を持つ、独特のデザインのギャラン。



オリジナルのウレタンステアリングがそのまま装着されている取材車両。ドアの内張りには、手動のウインドーレギュレーターが見える。ラインオフの姿が残る貴重な個体。


フロントシートは競技用のバケットなどに交換されることが前提のため、下位グレードと同じものが付いている。


91年式三菱ギャラン 2.0 VR-4 RS
全長×全幅×全高(mm) 4560×1695×1440
ホイールベース(mm) 2600
トレッド前/後(mm) 1460/1450
車両重量(kg) 1370
エンジン型式 4G63型
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHCインタークーラーターボ
総排気量(cc) 1997
ボア×ストローク(mm) 85×88
圧縮比 7.8:1
最高出力(ps/rpm) 240/6000
最大トルク(kg-m/rpm) 31.0/3500
変速比 1速2.571/2速1.600/3速1.160/4速0.862/5速0.617/後退3.166最終減速比 5.443
ステアリング形式 ラック&ピニオン(4WS)
サスペンション 前マクファーソンストラット式/
後ダブルウイッシュボーン式
ブレーキ 前ベンチレーテッドディスク/後ディスク
タイヤ 195/60R15(前後とも)
発売当時価格 226.7万円(4WS)

掲載:ハチマルヒーロー 2011年 05月号 vol.15(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Satoshi Kamimura/神村 聖

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