「RS type R」そして「RS type RA」。ベースグレード「RS」とのわかりやすい識別点は?|90年式 スバル レガシィ RS タイプ RA Vol.2

タイプRをベースに、ポート研磨やバランス取り、強化コンロッドやメタル鍛造ピストンなどを使ったSTiのファインチューニングエンジンと、専用ギアレシオのバリアブルクイック・パワーステアリングを採用した限定モデル。

       
初代レガシィに発売から10カ月後の89年12月。

 受注生産モデルとして発売されたのがRS タイプRAで、この車両は安全装備を追加するだけで、そのまま競技に出場できる仕様となっていた。

 90年5月に一部改良を受けたBタイプからカタログモデルとなったRS タイプRAは、新たにクロスミッションも採用。5速のフルクロスレシオは「国内ラリーのSSでの使用が前提」とうたわれるなど、WRC挑戦を開始した直後の、当時のスバルのラリーに対する傾注ぶりがわかる内容となっている。

 初代レガシィがマイナーチェンジした後期型Cタイプ(91年5月)、同Dタイプ(最終型、92年6月)でもRSタイプRAは、カタログモデルとして存続。競技やスポーツ走行を楽しむドライバーに愛用され続けた。自動車メーカーとモータースポーツが親密な関係にあった時代を代表する、幸福なクルマのひとつが、このRSタイプRAと言えるだろう。


ハロゲンヘッドランプは、100/80Wの専用強化品。


RSはカラードミラーだが、競技ベース車のRS type R、そしてこのRS type RAはブラックとなる。



室内はHKSのブーストコントローラー、デフィの3連(油温・油圧・水温)メーターの装着とシフトノブを変更している以外はノーマル。モモ"コブラ"の3スポークステアリングはtype RAの標準装備。


掲載:ハチマルヒーロー 2011年 05月号 vol.15(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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