STIのハンドメイド! 競技用ベース車「RS type R」発売直後に登場したコンペティション・グレード「RS type RA」|90年式 スバル レガシィ RS タイプ RA Vol.1

       
初代レガシィに初めて競技用ベース車が登場したのは、発売から8カ月後の89年10月。

EJ20型ターボエンジン搭載のセダンRSに、サスペンションを強化したRSタイプRが設定された。そして、そのわずか2カ月後の89年12月に受注生産モデルとして発売されたのがRS  タイプRAだ。

 コンペティション・グレードと銘打たれたRSタイプRAは、 タイプRをベースに、ポート研磨やバランス取り、強化コンロッドやメタル鍛造ピストンなどを使ったSTIのファインチューニングエンジンと、専用ギアレシオのバリアブルクイック・パワーステアリングを採用した限定モデル。

この他にも、低ミュー路での競技用にトラクション重視にチューンした強化サスペンションや4輪ベンチレーテッドブレーキを組み付けるなど、安全装備を追加するだけで、そのまま競技に出場できる仕様となっていた。



アンダーガードも標準装備する。


ルーフアンテナは type RAの専用装備。


フロントシートは、サイドのハイトを高めたスポーツシート。体格に合わせてアンカーの位置を5段階調節できるアジャスタブル・シートアンカーを装備していた。


リアシートはノーマルのRSと共通のものを装備。


サイドモール下に貼られる「Handcrafted Tuning by STI」ステッカーがtype RAの証し。


90年式スバル レガシィ RS タイプ RA

全長×全幅×全高(mm) 4510×1690×1395
ホイールベース(mm) 2580
トレッド前/後(mm) 1465/1455
車両重量(kg) 1280
エンジン型式 EJ20型 TURBO
エンジン種類 水冷水平対向4気筒DOHCターボ
総排気量(cc) 1994
ボア×ストローク(mm) 92×75
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 220/6400
最大トルク(kg-m/rpm) 27.5/4000
変速比 1速3.454/2速2.333/3速1.750/4速1.354/5速0.871/後退3.416最終減速比 4.111
ステアリング形式 ラック&ピニオン
サスペンション 前/後ストラット式独立懸架
ブレーキ 前/後ベンチレーテッドディスク(2ポットキャリパー)/ベンチレーテッドディスク
タイヤ 205/60R15(前後とも)
発売当時価格 229万9000円

掲載:ハチマルヒーロー 2011年 05月号 vol.15(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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