購入に大賛成の妻。夫婦で楽しむ限定車生活。2台目のBG型は憧れのGT-Ae|92年式 マツダ ファミリア 3ドア 1800 GT-Ae Vol.3

ボンネットのエアアウトレットは、放熱対策のためカバーをカットし機能させている。

       
91年に開催されたフランクフルト・モーターショーで注目を集めたマツダのWRCウエポンが323(ファミリア)GT-R。

 その限定車で300台しか生産されなかったGT-Aeを所有し、今回取材に応じてくれたオーナーの結城達也さん。


 メカニックとしてマツダに勤めていたことや、4WDターボ車のラリーカーが好きだったこともあって、95年にGT-Xを手に入れ、チューニングを楽しみながら8年の歳月を過ごしてきたが、ついにミッションが壊れ、修理か手放すか悩んだ末に手放してしまったそう。

 ちょうどそのころ好きなバイクでのレースにハマり、トランポを必要としていたことと重なったためだ。


 しかし、それからも大好きなBG型が忘れられず、「機会があれば!」とエボリューションモデルのGT-Aeを狙っていたところ、昨年5月にたまたまこのGT-Aeを見つけ、すぐに見に行き、即決してしまったそうだ。そんな話を聞くと、「奥様は〜」と心配になってしまうのだが、結城さんの場合はまったく心配無用。

なぜなら、前に乗っていたGT-Xの影響で奥様も4WDターボのHB車(しかもMT!)が大好きになっていたからだ。特にBG型のファミリアには愛着があったので、このGT-Aeを購入することにも大賛成だったとか。

実際、愛知から大阪まで奥様の軽自動車に乗って実車を見に行き、そのままその軽を下取りに出して購入を決めたそう。つまり、このGT-Aeは正確には奥様のクルマで、結城さんのクルマはアグスタとトランポのハイエースなのだ!

 これからも結城さん夫妻とGT-Aeの幸せな時間は長く続きそうだ。


基本スペックはGT‐Rと同一ながら、モータースポーツ参戦のベースカーとして300台のみ販売された限定モデルだ。大きな違いはモータースポーツユースを前提とするためあらゆる快適装備が外され、徹底的に軽量化されていることと、クロスミッションを備えている点。


標準装着タイヤは15インチ化されモールが付属する。GT-XやGT-Rではフェンダーにグレードを表すステッカーが付くがGT-Aeは何も付かない。



シートはGT-Rと同タイプのスポーツシートが標準装着される。



GT-RやGT-Xでは標準装備となるパワーウインドーやリモコンドアミラーは装着されない。ちなみに、室内関連では、防眩ミラーも装備されておらず徹底した軽量化が図られていることがわかる。その結果、車両重量で、GT-Rに対し20kgの軽量化を達成。2000ccエンジンのライバルに対し、軽量なボディと旋回性の高さで対抗した。



エアコン吹き出し口の脇には自作のブーストゲージをセット。カーボンパネルがスパルタンなムードを盛り上げる。



掲載:ハチマルヒーロー 2011年 05月号 vol.15(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

全ての画像を見る

92年式 マツダ ファミリア 3ドア 1800 GT-Ae記事一覧(全3記事)

関連記事:ファミリア記事一覧

関連記事:ラリーに関する記事

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Tshio Noguchi/野口敏夫

RECOMMENDED

RELATED

RANKING