参戦前にマツダWRC撤退!? ランエボRSやセリカGT-FOURにも見劣りしなかった非運のマシン|92年式 マツダ ファミリア 3ドア 1800 GT-Ae Vol.2

       
91年に開催されたフランクフルト・モーターショーで注目を集めたマツダのWRCウエポンが323(ファミリア)GT‐R。

 その限定車といえるのがこのGT‐Aeだ。

 基本スペックはGT‐Rと同一ながら、モータースポーツ参戦のベースカーとして300台のみ販売された限定モデル。大きな違いはモータースポーツユースを前提とするためあらゆる快適装備が外され、徹底的に軽量化されていることと、クロスミッションを備えている点。国内のモータースポーツにフォーカスし、特に2‐3速のギアレシオをクロスさせた設定となっている。

 強力なツインカムターボとコンパクトで軽量なボディ、さらにフルタイム4WDと、ライバルとなるランサー・エボRSやセリカGT‐FOURと比べても決して見劣りのしない戦闘力を備えていたが、93年にマツダがWRCから撤退することとなっため、ワークスとしてのWRC参戦は実現せず、非運のマシンとなってしまった。


前置きインタークーラーをクリアするためバンパーは5cmほど大型化され、補助ランプをビルトイン。


クスコの6点式ロールケージが張り巡らされスパルタンなムード漂うインテリア。ステアリングはモモのディープコーンタイプ・モデル07に交換。ペダルはスパルコ製だ。


リアシートは現状では外しているが必要に応じて装着可能。タワーバーも装着済み。



スペアタイヤはラゲッジスペースに固定されているが、これがノーマルの状態。15インチ化されているので元々のスペアタイヤスペースに収まらないためだ。



掲載:ハチマルヒーロー 2011年 05月号 vol.15(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Tshio Noguchi/野口敏夫

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