400psが狙えるIHI製のRHF6タービン搭載! 抜群の戦闘力を誇るWRCウエポン|92年式 マツダ ファミリア 3ドア 1800 GT-Ae Vol.1

       
91年に開催されたフランクフルト・モーターショーで注目を集めたマツダのWRCウエポンが323(ファミリア)GT‐Rだ。

1.8L直列4気筒DOHCターボエンジンにフルタイム4WDを組み合わせたGT‐Xをベースに、さまざまな改良が加えられたホットバージョンで、92年に1月に国内販売が開始された。改良点は多岐にわたり、ターボチャージャーの大型化や横置きインタークーラーの前置き化と大型化を敢行。

さらにこれをクリアするため大型の補助ランプをビルトインしたビッグバンパーを装着。そしてボンネットにはエアアウトレット(市販車では雨滴の浸入を防ぐためもあってダミー状態にされていた)が並ぶなど、まさにコンペティションを前提とした改良が加えられていた。そしてそのGT-Rの限定車とも呼べる存在がこのGT‐Aeだ。


GT-Aeに装着されたエンブレムも、ほかグレードと同じBGファミリア専用のもの。



大型の補助ランプをビルトインしたビッグバンパーを装着した姿は迫力がある。



ホイールは16インチのスピードラインPREO-Rを装着。足回りにはKスポーツの全長調整式車高調を装着している。



GT-Aeではブレーキキャリパー&ローターも大型化され、フロントにはコスモ用が装着された。またハブも4穴から5穴へと変更されている。


IHI製のRHF6タービンを採用。タービン径はGT-Xに対し、φ52.5→φ62mm、コンプレッサー径φ52.5→φ65.0mmへと大幅に拡大。RHF6タービンは、300psから400psが狙えるビッグタービンだ。


92年式マツダ ファミリア3ドアGT-Ae(BG8Z型)
全長×全幅×全高(mm) 4075×1690×1390
ホイールベース(mm) 2450
トレッド前/後(mm) 1445/1435
車両重量(kg) 1190
エンジン型式 BP
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
インタークーラー付ターボ
総排気量(cc) 1839
ボア×ストローク(mm) 83.0×85.0
圧縮比 8.2:1
最高出力(ps/rpm) 210/6000*ネット
最大トルク(kg-m/rpm) 25.5/4500
変速比 1速3.454/2速2.187/3速1.680/4速1.093/5速0.717/後退3.166最終減速比 4.214
ステアリング形式 ラック&ピニオン
サスペンション 前後ストラット
ブレーキ ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 195/50R15(前後とも)
発売当時価格 219.8万円


掲載:ハチマルヒーロー 2011年 05月号 vol.15(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Tshio Noguchi/野口敏夫

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