「新しい世界が広がりました」夫の旧車ライフを見て、妻もパブリカ コンバーチブルを購入!|トヨタ2U型エンジン搭載車を集める夫婦 Vol.2

       
トヨタスポーツ800を25年間愛し続けてきたオーナーの福冨佳誉さん。
ただし手に入れた時、その時点で就職は決まっていたものの、佳誉さんはまだ学生だったという。
つまり社会人になると同時に、ローンを組んで大きな買い物をしてしまったわけだ。

「ディーラーでは旧車だからといって特別なことは何もなく、普通の中古車を購入するのと同じように、ローンを組む手続きをしてくれました」

 ショールームに展示してあった時のボディ色は、レッドとブラックの2トーンだった。購入後もそのままの姿で20年間乗っていて、自宅でこつこつとメンテナンスをしながら、旧車のある生活を楽しんでいた。5年前ほど前にエンジンルームの中を部分レストアしようと思い、エンジンを降ろして塗装をはがしたところ、製造時のボディ色はシルバーだったことが発覚。それならば元の姿に戻そうということで、自分でフルレストアすることにした。

「ボディの下地作りまでは自分でやり、板金塗装屋の友人に上塗りはやってもらいました。ストックしていたパーツも使って仕上げたので、現在の姿がほぼ完成形となっています」

 一方、佳誉さんと一緒に旧車イベントなどにも出かけ、知り合いも増えてきたパートナーの綾さんは、自分も旧車に乗りたいと思うようになった。以前からパブリカに興味があり、購入したいと思っていたところ、ネットオークションでパブリカコンバーチブルを発見。ひと目で気に入り、佳誉さんと相談して手に入れることになったという。

「主人のクルマと2台でドライブに出かけたり、カークラブの皆さんとの交流もあったり、パブリカを通じて新しい世界が広がりました」と、綾さん。


左右のフロントフェンダーに付いているパブリカのエンブレム。赤いSのバッジは2U型45ps仕様ツインキャブエンジン搭載を意味する。


このパブリカコンバーチブルは綾さんの愛車。ひと目ぼれに近い感じで4年半くらい前に個人売買で購入した。



ソフトトップを収納するとこんな感じ。ガラス製のリアクオーターウインドーは取り外せるようになっており、スライドさせて装着する。



エンジンルームに収まった2U型エンジン。特徴は通称デミコンヒーター(エキゾーストマニホールドの熱を取り込む、熱交換タイプ)が装着されているところ。



独立したメーターナセルの中に、左からスピードメーター、燃料&水温計、タコメーターが入る。これはパブリカスーパーと共通の仕様となっている。



トヨタ自動車の型式プレートは左のインナーフェンダーパネルに装着。


車体製造のセントラル自動車のプレートがバルクヘッドに付く。


こちらは2年前にネットオークションで購入した73年式ミニエースバン・スタンダード。現在レストアの真っ最中。購入時のボディの状態は「サビサビ」だったそうで、佳誉さんがパネルごとに板金と下塗りを繰り返している。



掲載:ノスタルジックヒーロー 2012年8月号 Vol.152(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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