レストアを経て完璧に仕上がったS600とN600を所有|7台のホンダ車を持つオーナーのガレージ Vol.3

       
琵琶湖畔にある別荘地で好きなクルマに囲まれて暮らす、そんなうらやましい生活をおくるオーナーの福田さん。
とはいえ、旧車には手がかかるもので、様々な苦労をしているという。

中でも手がかかったのはS600とN600だ。

 S600は雑誌校奥を見て即決で決めたものの、どうも違和感があった。そこで愛知県一宮市の「工房名岐」に持ち込むとボディは修復するのは困難と言われるほどひどかったという。

 そうなると実車を見ないで購入したN600もボディが気になり、工房名岐に依頼して剥離したところ、ボディ全体がサビ穴だらけだったという。さすがにボディの載せ替えは不可能なため、徹底的にボディのレストアを行ってもらうことで、昨年に復活した。


 この2台に関しては、レストア費用がかなりかかったが、他に所有している3台はトラブルはあるものの、通常のオイル交換などのメンテナンスで快調を維持している。

旧車5台とビート、現行ライフを所有しているが、軽自動車が5台と小型乗用車2台のため、税金は安く、高性能な小排気量エンジンということもあってガソリン代もあまりかからない。

そのため、旧車にもかかわらず維持費は割と安く、負担を感じることなく、ホンダ・ライフを満喫することができているそうだ。こんな別荘地での旧車生活もアリなのではないだろうか?


実車を見ないで購入を決めたN600。塗装をはがしたら、サビだらけだったのがけっこうショックだったとか。総剥離による板金塗装の際、ゴム類も交換しているので、現在は安心。



フロントフェンダーに装着されているエンブレムには、「600」の文字が刻まれている。



エンジンルームの右側に貼られているコーションプレートは、輸出仕様の証しでもある。



正確なことは不明らしいが、フロントのウインカーレンズ、メーターやインパネ、エンブレムなど、微妙にフルオリジナルではない部分がある。福田さんはあまりこだわらないらしく、違っていても全然OKとのこと。



インパネには2連メーターが備わっていて、オドメーターは1万9550kmを表示している。右側にタコメーターと電圧計を追加し、助手席側にはカーステを装着。



エンジンは、基本的にはN360と同じ空冷4サイクル2気筒SOHCの600cc。最高出力42psを発揮し、最高速130km/hを誇る。もう少ししたら、エンジンをOHすることも考えている。



ネットオークションで見つけたTNトラックはエンジンの調子がイマイチのため、自分でOHとレストアを計画。


ビート、NⅢ、S600とCB750が収まるガレージ。元はイナバ物置(奥側)だけだったが、クルマのために手前の木造部分を増築。奥のほうには工具やケミカル、スペアパーツなども収納。出し入れは不便ながら、整備もできる充実した環境だ。



ガレージの壁にはオーナーのコレクションが飾られている。

掲載:ノスタルジックヒーロー 2012年8月号 Vol.152(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Kazuhisa Masuda/益田和久

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