〈3〉ALSI-1、ALSI-2、S21D、初代プリンス スカイラインも3台が並ぶ!|スカイラインを全タイプ収集した読者 Vol.3

オーナー自身、「ノスヒロがきっかけで歴代スカイラインを集めた」というスカイライン・コレクション。61年式プリンス スカイライン1900デラックス(ALSI-2)。

       
2011年12月中旬、ノスタルジックヒーロー編集部に1本の電話がかかってきた。その内容は、

「20年ほど前、ノスヒロに掲載された時に、将来スカイラインを全シリーズ集めたいとコメントしたんですが、ようやく揃ったので、ぜひ取材をお願いします。スカイラインだけじゃなく、輸入車もあって、全部で60台くらいありますよ」

という、オーナーのPさんからの直々の取材リクエストだった。

Nosweb.jpでは、60台以上というそのコレクションを5回に分けて紹介する(本稿は第3回)。

 編集部は、さっそく当時のバックナンバーを引っ張り出して調べてみた。読者投稿の「アルバムからの1枚の写真」というコーナーがあり、確かにPさんからの投稿写真とコメントが掲載されていた。

 その後、何度か電話でやりとりをし、スケジュールを調整して、ようやく5月に取材の日程が決まったのだ。その電話でのやりとりで気になったのが、「スカイラインは初代から全部揃ってますし、特に貴重なクルマといえば、スカイラインスポーツのプロトタイプというのもあります。あとは、日産が初めてル・マンに出場した時のR86Vもありますよ」という、信じられないようなコメントだ。しかも、どちらも国内登録されていて、ナンバーが付いているため、公道を走れる状態だという。

 取材当日、カメラマンと教えられた住所を訪ねると、そこには巨大な倉庫とも工場とも思える建物があった。電話で連絡してPさんと初対面し、あいさつもそこそこに建物に入れてもらうと、その光景にビックリ。60台あまりのクルマが、整然と並べられていたのだ。



58年式プリンス スカイライン デラックス (ALSI-1)初代スカイラインとなるのが、国際的に通用する乗用車として開発されたALSI-1。ほぼオリジナルだが、写真の状態で入手したため、今後レストアを行う予定。




61年式プリンス スカイライン1900デラックス(ALSI-2)
マイナーチェンジ後、4灯式ヘッドライトになったモデル。こちらはブルーのボディ、白いルーフの2トーンでレストアも完了。ナンバーも取得し、いつでも走れる状態だ。



63年式プリンス スカイライン スーパー(S21D)
ボンネットがフラットになり、4灯式ヘッドライトがグリルの両サイドにレイアウトされた。大きなテールフィンを持つ最後のモデル。このクルマはナンバー付きの実動車。

掲載:ノスタルジックヒーロー 2012年8月号 Vol.152(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Ryotaraw Shimizu/清水良太郎

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